うたた寝の 声聞くときぞ 夏は楽しき

照明を

消した真昼に

うたた寝の

声聞くときぞ

夏は楽しき


──作者より──

 外はとても明るく、部屋はほんのり暗く、エアコンのおかげて部屋は適切な温度に保たれて、三十分ほどのうたた寝に自分では気づかない寝息を立て、それをあえて起こそうとする者はおらず、ただ自分が流していた音楽が終わりを迎えたという変化を感じ取って、あたかも喉の渇きをコップ一杯の水でうるおされたかのような心持ちで、束の間の眠りから目を覚ます。

 そんな夏のひとときが、僕は好きなのかもしれません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る