幼子の 声聞く時ぞ 夏は楽しき

夜店にて

ねだりにねだる

幼子の

声聞く時ぞ

夏は楽しき


──作者より──

 以前、別作品で詠んだ俳句をモチーフにしました。

 その場限りでしか使い道がないようなものを書くことが、名残であり風情であり思い出以外の他は残らなくなるようなことだったりする。祭りが年に一度なら、そのようなものを年に一度くらい買うことは、実は大変めでたいことなのかもしれない。

 あれほど、法被はっぴ姿の大人に配られた、袋入りのラムネ菓子に夢中になった心は今となっては見つからないのだ。

 だから、たった一度を大切に。


──2024/08/10 10:45 語句の誤りを修正しました──

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