第32話 謎の洞窟?
「そこの花みたいな刺にローヤルゼリーが入ってるッス。」
言われた通りに花のような刺に短剣を差し込むと中からドロドロとした液体が出てきた。
これがローヤルゼリーか……。
取れたゼリーからはたくさんの花を凝縮させたような匂いがした。
「そういえば、レオナは今まで取った素材で何作ろうとしてるんだ?」
不意にナーバさんがレオナさんに質問をした。
「あぁ、化粧水ッス。」
「「……。」」
その言葉に僕とナーバさんは沈黙した。
「あれ、言ってなかったッスか?これで化粧水作ると婦人たちが喜ぶんスよ。」
聞いてないよ!
「やっぱりお前はここで斬ろうか?」
ナーバさんが怒りで鞘から剣を抜こうとしていたので僕は必死に止めた。
「ナーバさん!落ち着いて!」
なんとかナーバさんの機嫌をとってその場を治めることができた。
「なぁ、あれはなんだ?」
ふと、ナーバさんが向こうを指差した。
指差した方向には洞穴があった。
「そういえばこの場所、あの手配書に書かれてた子供が消えた場所の近くッスよ。」
レオナさんが近づきながら言った。
もしかしてこの洞穴に落ちたのかな…。
「この洞穴、少しだけ魔力を感じるんだが…もしかしてダンジョンか?」
ナーバさんの問いかけにレオナさんが頷いた。
えっダンジョン!やっぱり異世界といったらダンジョンだよね!そしてその奥には宝の山が…。
うわぁ、1度は入ってみたいなと思って憧れてたんだよね!
眼を輝かせてる僕にレオナさんが、
「ワークさん、決してこの中に入ろうとしないでくださいッス。ここは生半可で挑むところじゃないッス。ちゃんと準備しないと…。」
と注意をした。
「そうだぞ。このダンジョンは地形とか関係なしに高レベルな魔物が出現する場所でもあるんだ。もしかしたら今さっき戦った
ナーバさんもレオナさんの意見には賛成のようだ。
そうか…準備しないとか……。でも中が気になるな。
「ちょっとだけ…。」
僕は洞穴の中を覗いた。
底が見えず真っ暗な空間がどこまでも広がっていた。
「うわぁ、暗いな…。落ちたら一溜りもないや。」
そう言いながらも洞穴の中を覗いていると、
「ワーク!」
突然後ろから声がしたかと思ったら
ドン!
背中に何かがあたり、身を乗り出してしまった。
「へ…?」
「あっ…。」
支えになっていた足場はなくなり、ただ重力に従い身体は落ちていく。
「キャアアア!」
「うわぁああ!」
僕ともう一つの声はそのまま奈落へと落ちていったら。
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