シナリオ本編

プロローグ「筆を折ってでも折られてでも我々は書くことだけはやめない」


「だいたい、普通に人間として生きることの素晴らしさをお前は認めていないだけなんじゃねぇか?」

「そうだね、僕は自分が人間として生きること素晴らしいとは思っていないのかもしれない。でも、人間に対しては素晴らしいものだと認めている。でなければ物書きなんて、やっていられないだろうぜ」

「もっと良い人間であろうとか、向上心とか、信念とか、そういうものはお前にはないのか」

「人間として向上して、何かを成せたとて、それでどうなると言うんだい? 一時的な快楽と、達成感という名の自己満足だけがあるわけで、結局のところ何も残りはしないのさ。だから僕は残すということをただ考えて生きている。僕が今考えていること。見ているもの。感じたこと。それらは全て残すべきものだ」


「だから、僕についての話をしよう」


優等生ちゃんはそう言って、ニマリと笑った。


引用元:

https://you10say.hatenablog.com/entry/2024/04/20/210532


KP向け情報:優等生ちゃんは、探索者達にぞんざいな扱いをされて怒っています。このプロローグは、それでも書くことを諦めない、という宣誓です。


導入


白い部屋に、優等生ちゃんがいる。白髪ショートで、コスプレっぽいセーラー服を着ている。


「なんでこんなことになってるかわかるかい?」

「まあ、分からないからここにいるんだろうけどね」


優等生ちゃんに対する交渉系技能にマイナス補正がかかります。

<信用>1/2、説得-30、言いくるめ-50


<交渉系技能>

「ある条件に基づいてこの部屋は構築されている。脱出方法も設定されている。君たちは技能を使うことが出来る。つまり『もしもこの世界がクトゥルフ神話TRPGだったら』ということさ。君たちは今から"探索者"なんだぜ」


<知識>または<オカルト>

目の前の存在が人外であることを感じ取るだろう。

<クトゥルフ神話>

クトゥルフ神話TRPGにこんな邪神はいない。

そうだ、きっとこれはクトゥルフ神話の邪神じゃない。

人外は人外でも、もっとわかりやすい何かだ。


クリティカル

優等生ちゃんという存在は"システム"、つまり虚構である。彼女が演じている人格であり、人格そのものには肉体の管理権限が付与されていない。おそらく肉体の管理者は別にいるのだろう。彼女の心の中に、別の人格が。


<POW×5>と<図書館>の組み合わせロール

失敗

Xのアカウントが表示される。

特にめぼしい情報があるようには思えないだろう。


成功

Xのアカウントが表示される。

複数のアカウントを使って複数のホームページやブログの記事を書いたり、複数の動画を投稿していたようだ。

現在も活動しているものもあれば、引退済みのものもある。


スペシャル

ブログの記事やピアプロの歌詞が見つかる。

ブログhttps://whoibisa.seesaa.net/article/469036663.html

ピアプロhttps://piapro.jp/t/PDR4


クリティカル

https://piapro.jp/t/PXaf

SAN回復任意


<アイデア>または<心理学>

優等生ちゃんが内在性解離によって生み出された人格、つまり多重人格のような存在であることが分かる。ただし、ブログの記事は古いもののため、おそらく少しデータが違うものも含まれているだろう。


スペシャル以上

また、一般的な多重人格と違い、意識的に入れ替えを行っているようだ。おそらく人格同士の境界すら曖昧なのだろう。



「僕は……私は、と言った方が正しいな。正しく生きるということに疲れたんだ。だからこうして"僕"を演じているし、こういう非常事態の時に"僕"が君たちの対応に迫られるのさ。なんて言うか、仕事が増えるからさあ……彼女たちをあまり虐めないでくれないかな?」


「まあそれはそれとして……実際、君たちは僕のことをどう思っているんだい? 必要か、必要でないか。コマンドを入れてくれよ、僕は君たちのコマンドとシステムに従うよ」


あなたたちに、この部屋の人物に対するコマンドを使う権限を付与されます。


呪文<キルコマンド>

どんな存在であっても即死するコマンド。

このコマンドは同じ部屋にいる誰に対しても入力することが出来る。


<目星>と<幸運>の組み合わせロール(図書館成功時は省略)

呪文<イグジスト>

存在を認めるという意思があれば使えるコマンド。対象の存在を不確定なものから確定的なものへと変化させることが出来る。効果は詠唱者が存在する限り継続する。詠唱者が1人も存在しなくなると、対象は再び不確定な存在へと戻るだろう。


「時間制限はないよ。もっとも、この部屋に拘束されるわけだから、リアルの時間が消費されるのが嫌ならさっさと入力したらいいと思う。ただ、マスターがこの部屋を閉じる前に脱出した方がいいのは明白だよね。だって、マスターがいなくなったら君たちはコマンド権限を失って、出られないままだからさ」


ということで、RPはKPの時間の許す限りできます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る