077 『刑事さん、小説家になれるんじゃないか』

『なかなか面白い話だ、刑事さん。小説家になれるんじゃないか』

ある事件の被疑者に語ったアリバイ崩しを、被疑者本人はそう評した。

やがて証拠が揃い、被疑者は犯人となった。


その後、同様の手法で多くの事件を解決。

『小説家』とあだ名された。


だが、裏で行われた証拠捏造は、知らなかった。

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