なんでもノート

第7話 同級生との再会と建物ペンの秘密

異世界の街は繁栄を続け、多くの新しい訪問者がやって来ていた。大輔、はじめ、さつきの三人は、この街がどんどん活気づいていくのを見て、嬉しい反面、少し心配もしていた。ノートの存在を知られずに、この街の発展をどう説明すれば良いのかと悩んでいたのだ。

ある日の午後、大輔、はじめ、さつきはテーマパークを楽しむために街を探索していた。彼らはジェットコースターに乗り終わり、次のアトラクションに向かおうとしていたとき、遠くから聞こえる懐かしい声に気づいた。

「待ってよ、もう少しゆっくり行こうよ！」とその声が叫んだ。

「え？ この声、ユウジじゃない？」とさつきが驚いた顔で言った。

三人は声の方に向かって歩き始めた。そして、人混みの中で見慣れた顔を見つけた。

「ユウジ！ ここで何してるの？」と大輔が叫んだ。

「大輔！？ どうして君がここにいるんだ？」とユウジが驚いた表情で返した。

「いや、それはこっちのセリフだよ。君がここにいるなんて信じられない！」とはじめが笑いながら言った。

ユウジはクラスメイトのミカ、タケルと一緒にいた。彼らもまた驚いた顔で大輔たちを見ていた。

「実は、最近この場所を見つけて、探検しに来たんだ」とユウジが説明した。

「そうなんだ。実は僕たちもこの街を見つけて、いろいろと作り上げてきたんだよ」とさつきが答えた。

「そうだったのか。だからこの街がこんなに素晴らしいんだね」とミカが感心したように言った。

「ちょっと待って。もしかして君たちがこのテーマパークも作ったの？」とタケルが驚いて尋ねた。

「そうだよ。でも、実は秘密の道具があってね…」と大輔が言いかけたが、さつきがすかさず遮った。

「実はこの街には特別な販売機があって、その販売機で『建物を建てるペン』を買って使うことで、誰でも建物を簡単に作ることができるんだ」とさつきが説明した。

「へぇ、そんな便利なものがあるんだね」とユウジが驚いた顔で言った。

「そうだよ。販売機はあちこちに設置してあるから、誰でも自由に使えるんだ」とはじめが付け加えた。

「それじゃあ、僕たちもそのペンを使って何か建ててみたいな！」とタケルが興奮して言った。

「もちろん。まずは販売機の場所を教えるから、みんなでペンを手に入れてみよう」と大輔が案内した。

三人はユウジたちを販売機のある場所へと連れて行った。そこには「建物ペン」と書かれた自動販売機が設置されていた。

「ここでペンを買うんだよ。このペンを使えば、建物を簡単に描いて建てることができるんだ」と大輔が説明した。

ユウジ、ミカ、タケルは興奮しながらペンを手に入れ、自分たちの建物を作り始めた。彼らはまず、小さなカフェを建てることに決め、ペンを使って設計図を描き始めた。

「このペン、本当に魔法みたいだね！」とミカが感動した声で言った。

「うん、まるで夢みたいだよ。これならどんな建物でも建てられるね」とタケルが同意した。

彼らが楽しんでいる様子を見て、大輔たちは安心した。ノートの存在を隠しながらも、仲間たちが異世界で楽しんでいることに喜びを感じていた。

その日、彼らは自分たちで建てたカフェで一日中遊び、充実した時間を過ごした。新たな仲間との出会いと共に、異世界の街はさらに賑わいを見せた。

「これからもみんなでこの街を盛り上げていこうね」とユウジが言った。

「もちろん。みんなで力を合わせて、もっと素晴らしい場所にしよう」と大輔が笑顔で答えた。

次の日、彼らは現実世界に戻り、学校での生活を続けながらも、異世界での冒険を楽しみにしていた。大輔たちの異世界での冒険はまだまだ続く。