女体模型島夢日誌

プロローグ

早苗が初めて女体の美しさに心を奪われたのは、祖母の古びたアトリエで見つけた一枚の絵だった。絵に描かれた女性のボディラインは、緻密でありながらも優美で、その瞬間から早苗の心に深く刻まれた。まだ幼かった彼女にとって、その絵は美の象徴であり、彼女の人生を導く羅針盤となった。

年月が流れ、早苗は成長と共に自分の手で美を創り出すことに没頭するようになった。粘土や石膏、金属など、あらゆる素材を駆使し、女体の造形美を追求する作品を次々と生み出した。周囲の評価や批判にとらわれることなく、自分の内なる美のビジョンを信じ続けた。

彼女の夢は一つだった。それは、自分の手で作り上げた女体の模型を一つの島に集め、その島を「女体模型島」として完成させること。彼女はその夢を現実にするために、長年の貯蓄を使い、孤島を買い取った。島での生活は決して楽ではなかったが、早苗は自給自足の生活を送りながら、日々の創作に励んだ。

彼女の日々は静かでありながらも、情熱に満ちていた。朝日が昇ると共に目を覚まし、自然の恵みを糧にしながら、女体の美しさを追求する作品を作り続けた。その手はいつも泥や絵の具で汚れていたが、その瞳には確固たる意志と輝きが宿っていた。

この日記は、そんな早苗の日々を綴ったものである。美の追求に懸ける情熱と夢を胸に、彼女が孤島で過ごした日々の物語を、どうか見届けてほしい。