　（児島が部屋に入る様子。白いソファに腰掛ける男性の姿）

　※児島：筆者の友人

　児島「（腰掛けながら）よろしくお願いします」

　男性「……ええ。お願いします」

　（児島が手帳を取り出している）

　男性「あの……」

　児島「何でしょうか」

　男性「あの事について、訊くんですか」

　児島「ええ、まあ。何か訊かれたら困ることでもあるんですか？」

　男性「（首を横に振って）ああいいえ……。特には無いです。ただ、あの事について調べるとなれば、言わねばいけないことがありまして……」

　（児島がきょとんとする様子。男性がペットボトルのお茶を口に含んだ）

　男性「あの案件に関わっている僕の娘なんですけど……、亡くなった後少し不気味なことが起きてしまって」

　児島「不気味なこと？」（メモする姿勢を整える）

　男性「ええ……。娘が亡くなった後、家のどこからか、人の声らしき音が聞こえたり、誰もいない部屋で足音が聞こえたりして……」

　児島「ポルターガイストみたいな？」

　男性「まあそんな感じなんですけど……」（突然震え出す）

　児島「（男性の異変に気がついて）…………どうしました？」

　男性「アッアッアッ……アッ……アァァ……アアアアアアアアアアアアア」

　児島「大丈夫ですか？」

　（男性の傍に寄る児島。心配そうな表情）

　男性「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

　（いきなり部屋を男性が飛び出す。その後を児島が追いかける）

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