第7話

アイクは三日かけて菩薩寺に着いた。道中威嚇されるような「グー。」と言う、外国の熊の遠吠えにちょっと怖さは感じたが責任感が強く真面目な彼は、引き返すことなく寺に着いた。「マクー。」真っ先に何年も会っていない息子の名前をアイクは叫んだ。お寺の皆も「懐かしいな。」と再会をよろこんだ。マクも教本を読んでいるのを投げだし、「父さん。」とうっすら涙ぐみ皆と同じように再会を喜んだ。アイクとマクの間には言葉にならない風が流れていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る