宝
「……買い物に行くわね。お留守番お願い」
「いってらっしゃい!」
私の子供が、元気良く手を振って見送る……あ、いけない。電池がなくなってしまうわ。子供の首後ろに回り、電源を切る。
倒れてくる子供型のロボットを、そっと抱きとめた。
貴女がいてくれるだけで、子に恵まれない私は幸せよ。
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