融合
『もう、私は必要ないの?』
俯いている相手に、私はゆっくり首を振る。
「あなた、お父さんとお母さんの暴力から守ってくれたから、私がいるの」
だから、これはお別れなんかじゃない。一つになるだけだよ。
相手は安心して笑うと、私の額と合わせた。
いつでも一緒だよ。私の中にいる、人格さん。
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