140字小説16

遊び

歩く、とにかく歩く。砂漠に、僕一人……砂に足が、纏わりついてくる。どれぐらい、こうしていれば良いんだろう。喉、乾いた……オアシス、どこ……。

「あいつ、砂場で何してんだ?」

「砂漠ごっこだって、遭難してるらしい」

「変な遊びだな……」

……後ろにいるパパとママの声で、台無しになった。

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