どこかから聞こえた放送
――皆さん、日本国民の皆さん。私達は米海軍第〇〇〇遠征隊です。米独露合同救助作戦の先鋒隊として派遣されました。私達はレスキューに来ました。銃を持ちません。同盟国日本の人々を助けに来ました。撃たないでください。我々が全滅するともう後続は来ません。
――我々は怯える人々の救助に来ました。戦いに来たのではありません。我々の政府は金輪部隊と日本国民の区別をつけることができません。金輪部隊は意識を喪失した日本国民だからです。強制されてヘルメットをかぶった人もいるかもしれない。
――あまりに困難な状況です。今の日本に関わるとどう転んでも非難の的になります。それでも我々はあなたがたを見捨てられないのです。それが同盟だからです。我々に負傷者と困窮者を救助させてください。我々は敵ではありません。我々は非武装です。全員が志願者なのです。家族のいる志願者なのです。
――……ああ…………。
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