報告一四号 小向夜子
報告案件
報告者 小向夜子
都内高校生の少女が、自身の右園死児化を自己申告した。少女は学校内での集団加虐行為の一環で同級生や教師から右園死児と呼称され、かつ返事をすることを強要されていた。八ヶ月ほどその状態が続き、ある朝、鏡を見ると瞳が消失していたため、親に連れられて軍施設に出頭した。
軍担当官が少女を診察したところ瞳以外に変状が見られなかったため、収容施設ではなく軍病院の隔離区域に入所手続きを取った。自己認識修正訓練などを経て精神状態は安定、症状の進行も認められなかった。瞳は消失したが視力は問題なく残存しており、極めて軽度の右園死児化の一例として整理された。
少女は現在軍機構内で看護教育されており、将来に関しては各部署間で調整中。なお少女の右園死児化に関わった者は警察組織が確保し、現場学校は閉鎖されている。
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