第3話

引き続き森の中です。


誰にも、何にも会うことなくもうすでに5時間ほどが経つと思われます。


腹が減ったな、そうだ、ラ・ヴェールで何か買おう。


100万ポイントもあればパンや水程度は買えるだろう。


ということでラ・ヴェールを見ながら食べ物と飲み物を買うことに。


パン、パン…くそ、詰め合わせセットとかじゃなくて1個だけが欲しいのに。


同じく水も24本入りしかないっぽい。


なんでもあるけどなんでもはない、とはこのことか。


仕方なく惣菜パン30個詰め合わせセットと天然水24本入を買う。


支払い方法?


なるほど、この世界のお金でも買えるってことか。


とりあえず今はポイントで。


惣菜パン30個詰め合わせセット(5400円)と天然水24本入(1440円)を買う。


購入確認ボタンを押すと目の前にダンボール箱がゴトッと落ちてきた。


これを見て、あぁ本当に異世界なんだな、と改めて思った。


箱の中にはさっき買ったものが入っていた。


とりあえずパンを食べよう。


3つほど出して食べる。水も箱から1本だけ取り出して飲む。


うん、美味い。


さて、あとはこの余ったものとゴミをどうするかだが。


そういえばスキルってところに収納と廃棄ってやつがあったな。


どうやって使うんだろ?


俺は惣菜パンの詰め合わせを持ちながら「収納」と言った。


すると惣菜パンが無くなり代わりにウィンドウが出てきた。


そこには今しまった惣菜パン×27という文字が。


なるほど、こうやってリスト化されるのね。


収納に入る量に限界はあるのかな?


まぁそれは今後確かめるとして。


次は廃棄だな。


収納の感じからするに…。


俺は食べ終わったパンの袋をもちながら「廃棄」と言った。


すると袋がその場から無くなった。


なるほど、これはなかなか便利かもしれないぞ。


とりあえずギフトってやつとスキルの確認は済んだ。


あとはどこか街に行ければ、人に会えれば万々歳なんだが…。

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