【ちょっとこわい話】御神崎のブナリツブルイシ(姉の頭石)
むかしむかし、
姉はとても信心深くて働きものでしたが、弟はどうしようもない
いっしょうけんめい働いている姉を見ても弟は知らん顔、朝から酒を飲んでぶらぶらしていました。
「そんなに怠けてばかりではいけないよ。ご先祖様に感謝して、残してくれた土地を耕しなさい」
「そんな
どんなに姉が言い聞かせても、弟は聞きません。
ある日の夕方。
姉が畑から帰って来ると、弟は悪い友人を呼び集めて、みんなで酒盛りをしていました。
仕事もせずに酒ばかり飲んでいる弟が、お金を持っている
姉のお金を勝手に使って、弟たちは酒を買って飲んでいたのです。
「働きもしないで酒を飲んでばかり、お前のような男は一族の
怒った姉はおもわず大声で弟を
弟の悪友たちは、これはまずいと思ったかコソコソと
「なんだと! オレを馬鹿にしたな!」
すると、弟はみんなの前で
それどころか、ナタを持ち出してきて、姉を切り殺してしまったのです。
身体から切り
首に食らいつかれた弟は必死で
姉の頭は弟が死ぬとそこから離れて飛び去り、
そこには、海の中につき出している岩がありました。
姉の頭はその岩に噛みついて止まり、そのまま石になってしまったそうです。
伝説の石はこちら
https://kakuyomu.jp/users/BIRD2023/news/16818093092399857334
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