武闘家の章

 俺は武闘家だ。

 布の服を売って毛皮の服を買ったら、変な顔をされた。「もうすぐ夏ですが、よろしいでしょうか?」って何なんだ?

 まあ、いい。

 今日も修行だ。てやー! たあ! とう!

 俺は素手戦闘を極めてみせる。

 溶岩悪魔も、氷雪悪魔も、いばらドラゴンも。

 全て素手で倒してみせる。


 そうだ。岩を砕いてみたい。

 しかし、岩なんてどこに?

 うーん。

 依頼を出してみよう。

「岩を納品してください。成功報酬、ポーション5個」

 うん。

 岩なんて1Gにもならんから、これが相場だろ。

 この依頼書を壁に貼って……。

 おや?

「ボディーガード募集。面接場所は獄門魔城」

 あんな僻地に人が?

 面白そうだな。行ってみよう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る