第367話 図書館の絶対権力者

ウメとペペに転移魔法について教えてもらうことにした。

ぺぺは空間魔法の精霊だったので、転移魔法についてもある程度知っていた。

ただし、精霊が使う転移魔法なので。

それをそのまま人族の魔法として使うのは無理なので、あるていど改良しなくてはならない。


そして、その改良転移魔法陣は上手くできた。

大量の物質を送ったり受けとったりすることができた。

魔法陣には転移魔法を流し込まなくてはいけないので、今のところおれしかできないが。

ミントなら全魔法属性があるので、教えればできるかもしれないが。


ウメとペペの話だと、物質転移の魔法をこのまま使い続ければ、いずれ人体転移もできるようになるはずだと、お墨付きをもらった。


外を見ると、庭には雪が積もっていた。

「昨日から、急に寒くなったとおもったら、雪が降っていたのか」

明日は12月16日で冬休みになる。

雪が降っているが、学園に行って文芸部のみんなに挨拶してロンマの町に戻ろう

雪道をブルガに乗って学園に向かった。


文芸部に行くと、部室にハス・ミランダ先生がいた。

「なぜ、ハス・ミランダ先生がここにいるんだ」

俺が疑問を口にするとスターチス部長が

「ハス・ミランダ先生は文芸部の顧問よ。前の顧問のオーペン先生が急にやめたので、ハス・ミランダ先生が今年から顧問になったの」

オーペン先生か以前1年Eクラスの担任で文芸部の顧問、そしてブンダー侯爵派閥のスパイでもあって、俺を殺そうとした先生で返り討ちにした先生だったな。

オーペン先生、一応学園をやめたことになっていたんだ。


ハス・ミランダ先生は俺のに気が付くと重そうな体をゆすりながら、こちらに向かてきた。

「あなた、禁異図書を探しに来た、Sクラスの生徒ね。あなたが、バラッドだったのね」

興味深そうに俺を見つめ

「あなたには感謝しているわ、あなたの作ったコピーの魔道具と製本の魔道具のおかげで大量に本が作れるようになって、本の値段が下がったのよ、図書館の本がさらに充実するわ」

「ハス・ミランダ先生は世界中の本をクローラド学園に集めることをライフワークとしているの。図書館の絶対権力者とも言われているわ。図書館のことでは、クローラド学園長も口が出せないとも言われているわ」

「それは、おおげさな噂だね。そこまでの権力はないが、クローラド学園長以外のなら、怖いものはないね」


なるほど学園のナンバー2の実力者ってことか。

「あなたに渡すものがあるわ」

ハス・ミランダ先生は一枚の紹介状を俺に渡した。

「いつでもいいので、一度そこに行きなさい。あなたはクラフト系の魔術の才能があるから、そのための本がそこにあるわ」


その紹介状は、ゴウケン帝国の禁異図書館と書いてあった。

そして禁異図書館の場所が詳しく書かれていた。


これは、冬休みになったらゴウケン帝国に行かないと、いけないな。


死亡予定日まで後 526日





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る