千年




 報われることがないのであれば

 全て消し去ってしまおうと思った


 お前はこんな俺を異常だと言うだろう

 悪鬼だと見下すだろう


 あの日渡された小さな花も、

 そっと微笑んだ面影も、

 この千年、朽ちることなく胸に刺さったままだった

 壊してから戻らないのだと気付いた


 全てとっくに失われていても

 それでも忘れることのできない、

 縋り続けることでしか満たされない、


 千年越しの恋だった




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