【お題・台風】抜けてきた修羅場の数よ台風来

 ぬけてきた しゅらばのかずよ たいふうく


 今回はお題「台風」でそのまま詠ませて頂きました。

 台風というのは、冷静に考えれば、生物にとっての修羅場。なので、台風を一つ乗り越えたとき、「自分は修羅場を一つくぐり抜けた」と言うこともできるのでは、と考えてみました。

 まあ、通常、人間の強い弱いは他人との比較でなされることなので、同じ地域の全員が経験する台風でそんな事言ったら、「は?」という顔をされる可能性大ですが。

 でもそれは人間同士で比較した場合の話で、生物界で見た場合、何度も台風を経験している人間が相当な猛者に見えたとしても、おかしくはないはず。台風に対しては「怖い」よりも「面倒くさい」を感じる人が多いと思いますが、野生の生物から見たら、「あれを『面倒くさい』で片付けられるお前は化け物か!?」というレベルなのかもしれません。普通の生活を過ごしているだけでも、視点を変えると、とてつもない経験のオンパレードなのかも。

 これから先台風がやって来たときも、「よし、また一つ修羅場を抜けてやるぞ」という気持ちで臨めれば、感覚が変わるのかもしれませんね……

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