52:会っちゃったねぇ!


「ぅみだぁー!」


「アカリ、それ2回目じゃない?」


「リッカちゃん! こういうのは何度言ってもいいんだよ!」



そう言いながら大海原に向かって三回目の叫び声を上げるアカリ。ジュエルナイトときりん、戦士5人組はもう一度海に遊びに来ていた。昨日はきりんパパとの戦闘に世界を喰らい尽くす泥との戦闘とかなり大変な一日だったが、まだ若い彼女たちは一晩しっかりと休めばもう回復。まだまだ夏休みも旅行も続くのだ。遊ばなければ損と言うことで、もう一度海へとやって来たのだった。



「ご、ごめんなさい! ほんとは遊園地で遊んで頂きたかったのですが……。」


「いいって! ボク達からすれば海なんて全然身近じゃないし、この旅行で満喫しきっておかなきゃ、だしね?」


「そうそう。だからきりんさんも普段通り接して頂ければ。ともに戦った仲ですし。」



恐縮そうにぺこぺこするきりんに、全然気にしていないと返すヒマとユイナ。


きりんの言う様に、現在イエローアイランドの目玉である遊園地は、現在臨時点検のため閉鎖中である。何せ遊園地のシンボルマークともいえるお城は泥に喰われてしまっているし、昨日一瞬だけだが大量に化け物(クライナー)が発生したばかり。青い稲妻が一瞬だけ視界に映り全て消えてしまったそうだが、その後のジュエルナイトたちの戦いによって視認できた光なども含め現在SNSを賑わせている。


まぁ世界が世界なので、明日になれば違う話題が上がりすぐに忘れ去られるだろうが、戦闘の余波でどこが壊れたかわかったものではない。すべての建物の点検及び城の再建を現在行っている、という形だ。



「え、えへへ。ありがとうござ……、ううん。ありがとう! たぶんね、3日もあればお城も再建して、再開出来ると思うんだ。パパも元に戻ってくれたし、私も頑張ってこのイエローアイランドを盛り上げていくよ!」


「うんうん! だよね! じゃあきりんちゃん! その英気を養うためにも……! 飛び込むぞ~!!!」


「ふぇ? ふぇぇぇえええええ!!!!!」



これから続いていく未来へと挫けずに進んでいく、そう意気込んだきりんだったが、今のアカリはハイテンションモードだ。真面目な話だろうとぶった切って遊びに誘って来るのが彼女である。総合格闘技のような動きから目にも止まらぬ早業できりんを担ぎ上げ、そのまま海へと突っ走っていく彼女。


ユアルビーに変身するアカリ。彼女は先頭に立って戦い続けながら、全体の指揮を執っていた。そして今回の戦闘に置いて一番“師匠のこと”を気に掛けていたのも彼女である。その両肩には仲間たちの命や戦う意味、世界の命運など様々な物事が乗せられていた。アカリ自身がそれを受け入れているため、師である“九条恵美”ですら強く触れることが出来ないのだが……、今はそんなもの関係ないただの“アカリ”である。


かなりのストレスが溜まってしまったのか、それを発散するかのように暴れ回っている。それに巻き込まれてしまい驚いているがきりんだったが、その顔には笑顔が浮かんでおり、楽しんでいるようだし大丈夫だろう。


アカリの叫び声、そしてきりんの楽しそうな悲鳴、直後に聞こえる強烈なダイブ音を聞きながらつい笑みをこぼしてしまう3人。



「あ、そう言えばエミさんどこ行ったんですか? さっきまでいましたけど。」


「あぁたしか“古巣の友人を見つけたから挨拶して来る”とか言ってたよ。その直後に体が残像を残しながら消えてたから多分他の用、もっと遠くに行ったんだと思うんだけど……。」


「何しに行ったんでしょうね?」



そう言いながら、持って来ていたクーラーボックスから飲み物と飛び込んでいった二人の為にタオルを取り出していくユイナ。一応彼女の配下と言うか、玄武家の者が“九条恵美”の代わりに他の客に紛れながら護衛についているのだが、この場にいる5人の中の最年長は彼女である。


はしゃいでもいいけれど、他の人の迷惑にならないようにしないと、ユイナはそう考えながら自分たちの師について話していた。



「……やっぱり、帰ってきたらお礼言っといた方が良いやつですかね? あの人嘘は言わないですけど、誤魔化しはしますし。私達に何か起きないように先に動いてくれてそうですから。」


「そうだよね……。きりんちゃんが言ってた蝉なんとかさん、だっけ? ボク達が戦っている間に誰も来なかったってことは、エミさんがどうにかしてくれてたってことだろうし。」


「ちゃんと言葉にして伝えませんとね。」



……ちなみにその話題の主、九条恵美こと怪人クモ女だが、ジュエルナイトたちの護衛を配下の蜘蛛たちに任せ現在残党処理のお仕事を行っているところだ。なにせシカーダアーミーやその彼らが保有していた情報でデスカンパニー基地の位置情報や、彼らが保有していた他組織の位置情報を入手できたのだ。このイエローアイランド周辺のお掃除をしておかなければ気が済まない。


勿論この周辺以外の位置情報、それこそ世界各地に散らばるデスカンパニー支部の情報も彼女は手に入れているのだが……、流石のクモ女と言っても、一瞬のうちに消し飛ばすことは出来てもその処理を含めて終わらせることは出来ない。


残骸を残せばそこからサルベージされてしまい、新たな組織の種を撒くことに成ってしまう。更に急いで処理しすぎると裏の社会情勢が乱れてしまい、クモ女の意図しないところで問題が発生する可能性もあった。そのため現在のクモ女の方針としては、ひかりが丘やイエローアイランド周辺の掃除はしっかりするがそれ以外は隙間時間でいい感じに処理していく、というものになっている様である。



(そう言えば、あの私達の新しいフォームの服装。明らかに布の質感が“蜘蛛”さんの糸と同じだった。大量に“蜘蛛”さん配下の子たちがいたし、彼らも応援してくれてたのかな……?)


「? どうしたんですかヒマ先輩。」


「あぁいや。結局あの力は一回きりだったな、って。必殺技撃った後に元に戻っちゃったし。」



別に彼女たちに言うことではないかと思いながら、別の話題を上げるヒマ。彼女の言う通り、あの泥の化け物を浄化した後。彼女たちの戦装束は元のものへと戻っていた。あの力は龍の宝玉によって“泥”を倒すために手に入れたもの。目的を果たしたため効果が消えたのだと理解は出来るのだが、もしかすればきりんがいれば何度もあのフォームを扱うことが出来るのではないか、と考える彼女。



「確かに……! でもアレのエネルギーって大体エミさんですよね? それってエミさんに全部始末してもらうのとあんまり変わらない気が……。」


「言われてみれば確かに……! じゃあこれも封印みたいな感じ?」


「あんまり迷惑かけれないですし、きりんさんもご自身の生活があるでしょうからひかりが丘にそう何度も足を運ぶのは難しいでしょう。仲間で友人ですが、一歩引かねばならないでしょうね。」



冷静にそう言うユイナ。きりん自身がイエローアイランドの再建と発展に注力するという意思を示している以上、彼女をこちら側。“ひかりが丘”の事情に巻き込むのは忍びない。勿論彼女が手を貸してくれるのならば喜んで受け入れるが、こちらから何か求めるのは違うだろうということに纏まる。それに、イエローアイランドがまた狙われないとは限らないのだ。この地にも戦士は必要だろう。


3人の間である程度の方針を定め、また夜にでもアカリときりん合わせて全員で話さなきゃね、という言葉を交わしていると、やっと戻ってくるアカリたち。飛び込んだ後に水の掛け合いをしていたようでびしょ濡れである。



「あ~! やっぱ海っていいね! 浅瀬だと学校のプールみたいに溺れる心配がないし! 波もあって最高!」


「……え? 学校のプールで溺れるんですか?」


「あぁ、ボク達の所はちょっと理事長が特殊だから……。なんでか解らないけど深さ25mあるんだよね。」


「それ、発注ミスらしいですよ。何でも長さと深さの値を同じにして作っちゃったとか。この前3年の体育で理事長様が乱入してきたのですが、準備体操を怠り足をつって溺れかけたので……。この夏の間に増築して普通のプールも作るらしいです。」


「…………なんの学校なんです???」



頭のおかしい理事長がプールで溺れる様子を思い浮かべるアカリたち4人に、彼女たちが通う学校がどんな魔境なのかとビビるきりん。確かにこの世界は異常が溢れる世界であるが、きりんの学校含めその辺りは結構普通の所が多い。アカリたちが通う“聖ブリリアント学園”がちょっとアレなだけだ。



「ま! そんなこと置いといて遊ぼうよみんな! ほらビーチバレーとか! どう!?」



話題を切り替えながら、自分たちの荷物を置くパラソルの下から膨らませたボールを取り出すアカリ。彼女たちの師匠が一瞬で膨らませてくれたボールだ。ちょうどビーチコートの方を見ると、他の客たちが一試合終えたようで、ゆっくりと彼らのパラソルへと移動を始めており、フリーな状態だ。


今の彼女たちは5人いるため2対2だと1人余ってしまうが、その余りを審判にして5試合熟してしまえばちょうどいい。そう言いながらはしゃぐアカリであったが、つい手が滑りボールを遠くへと飛ばしてしまう。


急いで取りに行こうとした彼女。けれどちょうどそのボールが後ろを向いている男性の足に当たってしまう。ちょうど彼も気が付いたようだったので、わざわざ取りに行くよりも投げてもらった方が早いかと思い、大きな声を出しながら手を振り、投げ渡してくれるようお願いしようとしたアカリだったが……。




「あっ! すいませ~ん、とって……。ぇえ?」


「あぁ、はい。こちらですね……。ぁ。」



そんな彼がボールを拾い、振り返った瞬間……。視線が交差する。


綺麗に整えられた頭髪に、眼鏡。普段のスーツではないが、その顔には見覚えがある。というか忘れられるはずもない。ジュエルナイトたちが初めて戦った幹部であるビジネスが、ラッシュガードに水着、サンダル姿という夏満喫の姿で、そこにいた。



「び、ビジネスッ!?」



そんなアカリの声に即座に反応し、先ほどまで荷物の山でぬいぐるみの振りをしていたプルポが動き出し、彼女たちの変身アイテムであるナイトジュエル収める箱、“ジュエルボックス”をオープン。彼女たちの意志に合わせ勢いよく飛び出した宝石たちは、寸分たがわすその手に収まっていく。


アカリとリッカ、そしてヒマからすれば以前逃してしまった敵幹部。今度こそ決着をつけるために、いつでも変身できるように、強く彼を睨みながら構える。ユイナからすれば話しか聞いたことのない敵だが、仲間たちが戦う必要があるというならば、手加減するつもりはない。自身のナイトジュエルであるエメラルドを構えながら、常に肌身離さず装着している腕時計を操作し、愛用の盾を展開しておく。


なお5人目のきりんだが、彼女からすれば相手がだれか全然解らない。何せ父がアンコーポと取引したのは知っているが、それが誰なのかは名前も知らないし、顔も知らない。とりあえず仲間で戦士としては先輩なジュエルナイトたちが戦闘準備を整えているのだ、自分も遅れぬように龍の宝玉を取り出そうとするが、やはりまだ新人で慣れていないようで、あたふたとしながら何とか変身アイテムを取り出す。


まさに一触即発といった雰囲気。それを破ったのは、ビジネスだった。



「お、お待ちを! 今日の私たちは非番! 休暇中です! というか昨日の一件もアンコーポはほぼ関係ないのです! こちらに戦う意思はない!」


「ッ! 何を! 昨日のクライナー! 忘れるわけないでしょ! 師匠にボコボコにされて泣きながら分離作業してたくせに!」


「……? い、いえ! 確かに販売したのは我らですが! それを使ったのは“黄龍”氏であって……!」



そう言い合うアカリとビジネス。


アカリたちジュエルナイト側からすれば、今回の一件は全て裏でアンコーポが動いていたというものである。何せ大量にクライナーが出てきてるわけだし、“龍の宝玉”というお宝もまさにアンコーポが欲しがりそうなものだ。しかも、本来の黒幕である“デスカンパニー残党”という存在が怪人クモ女によって処理され、ジュエルナイトの目の届かないところに行ってしまったが故に、残っている怪しい存在がアンコーポしかないのである。


けれどビジネスとしては、凄いとばっちりだ。記憶処理のせいでボコボコにされながらクライナーの分離作業を行ったのは覚えているのだが、“誰にボコられたのか”、“何が理由でそうなったのか”に関しては全く記憶が残っていない。というかマジでビジネスたちはクライナーを売った後、休暇を楽しみにしに来ただけである。確かに一因であるのは確かだが、全責任を押し付けられるのはとばっちりであった。



「……ほんとに?」


「あ、あの。アカリさん。確かにクライナーって化け物を使っちゃったのはパパだし、その指示を受けて動いちゃったのは私達“イエローアイランド”の責任だから……。」


「せっかくの休暇なのですッ! 休みの日に仕事をしたくないのは貴女がたでも解るでしょう!? どうかこの通り! 今日はお互い見なかったということに成らないでしょうか……!」



あまりにも必死なビジネスの様子に、ちょっと信じかけちゃうアカリ。実際ビジネスも必死なのだ。せっかくの休みなのに、おとといから全身の不調が凄いのである。まぁクモ女の自白剤や記憶処理の後遺症が理由なのだが、彼がそれを知ることはない。とにかくこんなポテンシャルで休日出勤などしたくないのが道理だった。


しかも今の彼は、クラフトのお守りもしなければならない。彼女も記憶処理をされているのだが、昨日九条恵美の腕の中で幼児退行し、赤ちゃんしながら泣き叫んだおかげで少し発散出来たのだろう。ある程度会話が成立するまでは、回復している。けれど事件の全貌を知らないビジネスからすれば、『クラフトが壊れた原因にジュエルナイトたちが関わっているのでは?』と思ってしまっても仕方ない。


今顔を合わせたはずみで、折角回復した精神がぶっ壊れてしまえば堪らない。そのためには土下座も辞さぬ彼だった。



(……嘘言ってるようには見えないし、きりんちゃんもこう言ってる。どうしよ。)

(敵ではあるけど……、なんか見てて可哀想。眼のクマ凄いし。寝れてないのかな?)

(あ。あっちのパラソルの下に寛いでるクラフトいるじゃん。……エミさんいなくて良かったかも。)

(まぁ戦う意思はないようですし、良いのではないですか? 私達も休みたいですし……。)



目線で言葉を交わしながら、意見交換をするジュエルナイトたち。一応不安だったのでアカリは一番頼りになる大人、九条恵美にメッセージを送ってみたのだが……。即座に既読が付き『昨日相当痛めつけたので大丈夫ですよ。ただもしかしたら“忘れている”かもしれないので、何か悪いことをしようとしたら、 「あ、”九条恵美”が来た!」と言ってください。たぶんそれで無力化できます。』と返って来た。


まぁそう言うことなら大丈夫かと頷き合い、とりあえず構えていたナイトジュエルを下げる彼女たち。その様子に戦う意思を収めてくれたのか、ほっと息を吐くビジネスであった。



「感謝を……。あぁそうだ。ビーチボール。お返ししますね。」


「うん、ありがとう……。あ! そうだ!」



何か思いついたようで、ボールを受け取りながら悪い顔をする。



「ビジネス。せっかく会ったんだしさぁ……。この前の“お礼”させてよ! これで!」



そう言いながらビーチボールを見せつけるアカリ。以前の戦いでは、あと一歩で彼を倒せるという所で妖精のプルポをとらわれてしまい、みすみす逃してしまうという結果に終わってしまった。アカリからすれば、忘れられない敗戦だ。故にビジネスに対しても、あまり良い思いは抱いていない。


そんな相手がせっかくこちらに対し下手に出てくれているのだ。師匠から『弱点は叩けるときに叩くのですよ』と教わった彼女は、とことんやる。ビーチバレーという“遊び”で、ボコボコにしてやるのだ。



というわけでビーチバレー勝負。開幕である!!!







ーーーーーーーーーーーーーーーーーー







〇サルでも解る! ネオ・デス博士の怪人講座!(建設事情編)


おぉ、ビーチバレーか。夏らしくてよいではないか。ほら、我が最高傑作であるクモ女よ。お前の幼子たちがバレー勝負をするようだぞ? 見に行かなくてよいのか? ……うん? 今残党処理の途中で手が離せない? 配下の蜘蛛たちに録画任せてるから後でそれ見る? でもリアルタイムで見たいのは確かなので八つ当たりに残党どもに地獄見せる? ……お手柔らかにな。うむ。


さて、ごきげんよう諸君! ネオ・デス博士である! 今日もサルに等しい貴様らの頭脳でも理解できるように“懇切丁寧”な説明をしてやろう! 今回は本編の方でも少し話題に出ていたこの世界における建築スピードに関して少し説明してやろう。受講者の中にはあまりにも早いその速度に驚いている者もいるだろうからな。まぁジュエルナイトたちも気を抜き遊んでいるのだ。手は抜かぬが軽めの話題と言うのも時にはよいであろう。おそらく次回は結構重めの内容になるだろうし……。と言うことでいつも通り我が最高傑作であるクモ女のスペックを出しておく故、これを眺め心を落ち着かせながら受講するように。


■身長(人間形態):190.5cm

■体高(怪人形態):240.8㎝

■体重:320.5kg

■パンチ力:135.3t

■キック力:289.9t

■ジャンプ力:382.0m(ひと跳び)

■走力:0.1秒(100m)

★必殺技:スパイラルエンド


さて、建設に関してだが、かなりの効率化を達成しておる。


この理由として、需要の大量増加に供給力が無理矢理追いついた、と言うのがあるだろう。何せ毎日組織同士の紛争やヒーローとの戦いが起きているのだ、高層ビルなど毎日倒れておるし、文化財がウィークリーで木っ端みじんなどよくある話だ。


そうなってくると、供給側、建設会社どもは急いで仕事を熟さなければならない。何せ需要が膨らみパンクしかけておるのだ。質を維持しながら爆速で仕事を終わらせる必要があるこの者たちは、何を思ったのか1日8時間の労働の中で720時間以上分の仕事を行うとか言う意味不明な解決案を思いつき、普通に実現してしまったのだ。出力というスペック面に関しては一般人と同じ程度なのだが、スタミナが異様に向上したという感じか?


勿論普通と呼べる速度の者もいたのだが、自然淘汰されてしまい、現在は異常と呼べるような効率化と謎の作業スペースで高層ビル程度であれば1週間程度で完璧に仕上げてしまうという業者が大量におるのだ。イエローアイランドの修復に関しても、そのような者たちを大量に雇い点検と再建を行うのだろう。あぁちなみに、人間形態の怪人が普通に紛れ込んで作業しておったり、悪の秘密結社がカバーカンパニーであることも多い故に色々と気を付けるのだぞ。


ではな諸君! 次の講義まではもう少し真面な頭脳を手に入れておくがいい! さらばだ!






1話で終わらなかったので2話構成になりました。伏してお詫び申し上げます。

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怪人クモ女VS魔法少女 サイリウム @sairiumu2000

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