気まま日和②

真堂 美木 (しんどう みき)

第1話 騙されて慌てる羽音見送るは 風に揺れたる偽鬼やんま

 

 騙されて 慌てる羽音 見送るは 風に揺れたる にせ鬼やんま


 今朝、洗濯を干していた時のことです。

 洗濯を干す場所には、テラス囲いがあるのですが、その向こうから何やら大きな虫が飛んできたかと思うと、急に上下前後に不思議な飛び方をしてサッシにコツンと、音が響くほどにぶつかって、右往左往しながら飛んでいきました。

 その虫は、蝉のようでした。


 う~ん、それにしても何にそれほど慌てふためいていたのでしょうか。


 ふと見ると、先日取り付けたオニヤンマを模した虫よけが風で揺れておりました。

 オ〇ヤ〇マ〇んが、役目を果たされていたのですね。

 蝉は追い払わなくても良かったのですが…


「鬼やんま」は、秋の季語だそうです。

 昨日は、二十四節気で大暑でした。大暑は、最も暑さが厳しい頃。

 まだまだ秋には、ほど遠いようで…「暑い❕」この言葉しか出てきませんが、昨日が大暑ならこれからは、と、期待したいものです。

 

 

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