【閑話】噂の彼女は

(参加者男性side)


『噂の彼女は、小動物?』


「あれ、あの子!」

「ん?どれどれ?」

「ほら、青いドレスの」

「おっ、ほんとだ」

「へー、本当に黒髪、黒目なんだ」

「だよな。他の召喚者は黒目だけど、髪色はちがうしな」

「あとさ~」

「あぁ、なんか」

「「「小さいな」」」

「……小動物っぽいよな」

「そうそう、イメージは……手乗りリス?」

「それか子猫とか?」

「わかる。警戒心が強そうだし」

「でも、ふん!!ってしながらも、どっかにいかなさそうだよな」

「どっちにしろ、可愛いな」

「でも、ガードが固そうだけどな〜」

「まぁ、見てるだけでも面白いな」

「なんか、わたわたしてるぞ。あ、踊るらしい」



(かわいい)



 ーーーーーーーーーー

(参加者女性side)


『噂の彼女は、ちんちくりん』




「なにあの子!!」

「アレン様の隣にいるなんて許せない!」

「きーーー!」

「なによ。あの地味っ子!!」

「ちんちくりんよ!!」

「その言葉がこれほど似合う方もいませんわ!!」

「そうだ。ちょっと懲らしめてやりませんこと?」

「あら、例えば?(にやにや)」

「(ゴニョゴニョゴニョ)」

「いいわね(ニヤリ)」

「では、皆様。よろしくって?」

「もちろんですわ」


 トイレに閉じ込められる10分前……


 ーーーーーーーーーー

(参加者女性side 2)


『噂の彼女は、御姉様』



「はぁーーー。今日も素敵ですわ。レティシア御姉様」

「あら、見て。絡まれている方をお助けしていらっしゃるわ」

「流石だわ!!」

「しかも、なんだか楽しそうに話していらっしゃるわねぇ」

「あの小さな方の隣に立つとそれはまた、それで……」

「   」

「ほらみて!!踊りますわよ!!」

「まあっ。私も御一緒したいですわぁ」

「でも、踊るとなったら緊張して足を踏んでしまいそうですわ」

「そうね。それはありえるわ。やめておいた方が良さそうですわね。」

「あと、あの赤いドレスもお似合いですが……」

「いつものお召し物も素敵ですよね」

「今日もせっかく踊るなら」

「「「「男装してくださればよりよかったのにー!!」」」」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る