第6話
暗闇の廊下
「ど、ど、どこに連れて行くんだよぉ」
「だまれ9番!」
「ぼ、ぼくの、まけぇ、だぁ、ごっごめん」
「ここだ!入れっ!!!」
ケイトは僕の尻を蹴飛ばした。
両手は後ろで縛られているせいで、顔面を床にぶつけそうになった。
「ここが何をする部屋か分かるか?」
「わからない」
そう答えたが、想像はできていた。
「まっ、すぐに分かるから安心しろっ」と冷たいケイトの声から、10分かからないうちに、僕の体は柱に縛られていた。
黒の部屋にいた、馬鹿力の2人には僕は抵抗できない。
「1番、2番、ご苦労!」
「室長、ありがとうございます」
ありがとうって何だよ……と僕は理解できなかった。
「よし、じゃあ今回は……」とケイトが、その2人に紙を1枚渡しニヤリと横目で僕を見ながら退室した。
まるで子熊みたいな男の子と、ゴリラみたいな男の子、そして僕の3人が残された。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます