第3話

今日も一人 男の子が入館してきた

『新入りですね』

『はい。黒です』

『では、部屋につれていきなさい』

『はい。総長』

『では9番、行きますよ』

『はぁぃ』と返事をした僕の声は震えていた。


静まりかえる廊下に恐怖を覚え、僕の心臓は壊れそうなくらい、激しく動いていた。涙が落ちないように上を見て歩いた……うちに帰りたい…


『 今日からあなたが生活をする部屋です。入りなさい!』

分厚い ドアを開けると、 そこには 僕と同じ体型の 子供達がいた。

『みなさん、 今日からまた新しい仲間が増えました』

『ケイト、この子も頼みますよ』


『はい、わかりました!』と、僕より少し年上だろう男の子が返事をした。


『9番、 お前の居場所はそこの隅だ!わかったな!』

『なんで? どこにいたっていいじゃないか』

『9番!ケイトに従いなさい!』

その瞬間『バチンッ!!!』と1発何かで叩かれた。

強烈な痛みが、背中に走った……

『9番!』

『は、はい』と返事をした。

瞬時に、そうすることが身のためだと僕は悟ったから……


ここは黒の部屋

 ここは太っている子供部屋みたいだ…全員が黒い上下の服装…女の子も同じ服装だ…見ているだけで暑苦しい部屋だった。

ケイトだけは真っ白の上下で目立っていた。






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