第3話
今日も一人 男の子が入館してきた
『新入りですね』
『はい。黒です』
『では、部屋につれていきなさい』
『はい。総長』
『では9番、行きますよ』
『はぁぃ』と返事をした僕の声は震えていた。
静まりかえる廊下に恐怖を覚え、僕の心臓は壊れそうなくらい、激しく動いていた。涙が落ちないように上を見て歩いた……うちに帰りたい…
『 今日からあなたが生活をする部屋です。入りなさい!』
分厚い ドアを開けると、 そこには 僕と同じ体型の 子供達がいた。
『みなさん、 今日からまた新しい仲間が増えました』
『ケイト、この子も頼みますよ』
『はい、わかりました!』と、僕より少し年上だろう男の子が返事をした。
『9番、 お前の居場所はそこの隅だ!わかったな!』
『なんで? どこにいたっていいじゃないか』
『9番!ケイトに従いなさい!』
その瞬間『バチンッ!!!』と1発何かで叩かれた。
強烈な痛みが、背中に走った……
『9番!』
『は、はい』と返事をした。
瞬時に、そうすることが身のためだと僕は悟ったから……
ここは黒の部屋
ここは太っている子供部屋みたいだ…全員が黒い上下の服装…女の子も同じ服装だ…見ているだけで暑苦しい部屋だった。
ケイトだけは真っ白の上下で目立っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます