第13話 商人サバス
シリウスはオセロの商品化に向けて、サバスさんに本格的なプレゼンテーションを行うことに決めた。サバスさんは父ロランドの友人であり、商会を営む経験豊富な商人だ。シリウスは彼にオセロの魅力をしっかりと伝え、ビジネスパートナーとしての協力をお願いしたいと考えていた。
ある日、シリウスはオセロの試作品と共にサバスさんの商会を訪れた。商会の広々としたオフィスで、シリウスはサバスさんに対面し、資料とサンプルを広げた。
「サバスさん、お忙しいところ失礼いたします。今日はオセロの商品化へ向けての説明をさせていただきたいと思います。」シリウスは礼儀正しく挨拶した。
サバスさんは笑顔で迎え入れ、「もちろん、楽しみにしていました。どんなご提案をいただけるのか、見せてください。」と促した。
シリウスはオセロのボードと駒をテーブルに並べながら、説明を始めた。「こちらが私たちが改良したオセロの試作品です。簡単にいえば、黒と白の駒で挟むことによって、真ん中の駒をひっくり返すゲームです。」
サバスさんは興味深く見つめながら、「なるほど。」と一言。「とにかくやってみましょう」と対戦を挑み、シリウスはあっさり勝つのであった。
「このオセロは、家族や友人との楽しい時間を提供するために作りました。特に、シンプルでありながら戦略性が高く、どんな年齢層でも楽しめるゲームです。さらに、地域の市場や商会で販売することで、多くの人に手軽に楽しんでもらえると思います。」
シリウスはオセロの特徴や利点を詳しく説明し、試作品を実際に操作しながらその魅力を伝えた。サバスさんは真剣に聞き入り、時折質問をしながら理解を深めていった。
「このオセロの最大の魅力は、家族や友人との交流を促進する点だと思います。」シリウスは強調した。「また、これを商品化することで、商会にも新たなビジネスチャンスを提供できるのではないかと考えています。」
サバスさんは最後にうなずき、「確かに、オセロのデザインとコンセプトには大変魅力を感じます。この商品が市場でどのように受け入れられるかは興味深いですね。商会としても、販売のサポートや商品開発の協力を検討してみましょう。」と回答した。
シリウスはほっとした表情で、「ありがとうございます、サバスさん。ご協力いただけると、とても心強いです。」と感謝の意を伝えた。
商談が終了すると、シリウスはサバスさんに感謝の気持ちを込めて手を握り、商会を後にした。サバスさんとの協力が決まり、シリウスはオセロの商品化に向けてさらに努力を重ねる決意を新たにした。
異世界にオセロが広まりそうですね笑
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