第9話 ガレオン船!?
シリウスが造船の長、ベンサムと共に造船所での活動を開始してから、数週間が経過していた。彼は毎日、現場の職人たちと共に作業を行いながら、徐々に造船技術に精通していった。しかし、シリウスの心には、前世の知識を活かして提案したいアイデアがあった。
ある日、シリウスは造船所の会議室でベンサムと打ち合わせを行っていた。広いテーブルの上には、設計図や測量機器が広げられていた。シリウスは少し緊張しながらも、決意を胸に語り始めた。
「ベンサムさん、実は前世の知識をもとに、ガレオン船について提案したいことがあります。」
ベンサムは興味深げにシリウスを見つめ、「ガレオン船?それはどういった船なのか、詳しく教えてくれ。」と尋ねた。
シリウスは設計図を指しながら説明を始めた。「ガレオン船は、16世紀から17世紀にかけて、主に商業用と軍事用に使われた大型の帆船です。その特徴は、大きな主桅と複数の副桅を持ち、強力な火力を備えた艦船である点です。」
「具体的には、長い船体と高い艦橋を持ち、通常、3本または4本の帆を装備していました。前世では、ガレオン船は大西洋を横断する際や、大規模な海戦において非常に効果的な船でした。」シリウスは続けた。
「その設計は、重い砲台を配置するための強固な船体と、広いデッキが特徴で、特に商業貿易や遠征において非常に有用でした。」シリウスは目を輝かせながら説明した。
ベンサムはじっと聞き入り、その知識に感心しきった様子で頷いた。「なるほど、非常に興味深い。君の説明から、その船が持つ利点と、どのように現代の造船技術に応用できるかがよく分かる。」
「実際にガレオン船の設計を取り入れた場合、我々の造船所でも大規模な船を建造する際に、より強靭で効率的な船を作れるかもしれません。」シリウスは熱心に続けた。
ベンサムは思案しながら、「そのアイデアは非常に魅力的だ。まずは設計図を基に試作を行い、どのような結果が得られるか確認してみよう。」と提案した。
みなさんは大航海時代について知ってますか?
ちなみに私は日本史洗濯だったので、かじった程度ですけどね笑
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