第16話God kn0ws...

いやだ、そんな悲しい事言わないでくれ。まだまだ俺には、お前とやり残した事があるのに……!


記憶を渇いた心で駆け抜ける。ごめんな、何も出来なくて。


海に着いたら何をする。そう、まずは海水浴よな!


「いやだ、そんな悲しい事言わないでくれ。まだまだ俺には、お前とやり残した事があるのに……!」


痛みを分かち合う事さえ許してはくれない。


———それが生きる為振り向かず、背中向けて消え去った。


キーン、コーン、カーン、コーン。

「起立、礼」「ありがとうございました」


季節はもう秋に差し掛かったのに、なんなんだろう。この暑さは。


「よし、帰るか」


帰り道、ヒトリーマートに寄る。夕飯をいっしき買ってレジへ進んで会計していると、いきなり視界が閉じた。次の瞬間には、見知らぬ少女がそこにいた。


「わたしの事、覚えてないわよね」


お店のドア越しに伝わるコミニュケーション。


「わたし付いてくよ。きっとあなたは輝いてるから」

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