第11話おかわりのおかわり、それって幸せじゃない?

「へい!ぉぉおおぉおまち!」

気合いの入った……これは黄金に輝く四郎ラーメン!!!正義の味方もこれはうなりそうだ!

「私の舌は、甘くないわよ。幾度となく、四郎ラーメンを食べたこの私だ。……では、いただき———ッ!!?」

何この噛んだ瞬間に来る麺の越しとヤサイの優しい暴力は———ッ!こんなのこんなの……

「ウマぁぁぁぁぁぁあああイ!」

「椅子が飛んだ!?だと!?」

「ふふふ、この店にはあらかじめ結界を貼っておいたのさ!」

「では、あなたの願いを白状してもらおう。なんならここラーメン屋だけどかつ丼作るぜ?」

「私は、誰かに認めてほしいの。」

「あなたはそれだけの理由で大勢の人を手にかけたんだ。消えた人間はもう元には戻れないだ。」


———消えたくない。


「祭りの屋台はここか……」と第三者の男性がやってくる。名は安城つきう。


「揃いも揃って腑抜けばっかだな。……こんな最高な世界にいるんだぜ?この世界は何やっても許される世界。死ぬか死なないかじゃねぇ。消えるか消されるかだ。……どうやら、この世界に来た理由はそれのようだ。……お前、願いが叶うとどうなると思う?」

/どうって……それは。

「周りから自分の存在の記憶がなくなるんだよ。……要するに願いを叶えちゃいけねぇんだぜ?最高に理不尽だよな。……でもこの事ももうすぐ忘れる。俺の目的は済んだからな」

「———それがどうした。俺はこれからも記憶を探し思い出を作る。忘れられる記憶なんてない。だから忘れられた記憶も忘れた記憶も取り戻す。」

「そうか———思い出せるか。面白いな。実に下らん。じゃあな」

「なんだ、お客さんか!妹よ!さっきの四郎ラーメンをこの人にサービスしてみれば!」


〜〜〜

貴様、覚えているな。


『私は一人でもこの負の連鎖を終わらせる』


ならば、お前はなんだ。


地球創世、改変、複製、記録。


『私は、守護神ヘルメス。神ゼウスの使いにしてこの物語の結末を示すもの。』


貴様———ッ!


『私は暴力を好まない。犯罪を許さない。つまりあなたは神への冒涜です———』


しゃらん、


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