どこにでもいる平凡な男子高校生の夏休み
@jokac
7月20日
高2の夏休み初日はアラームの音に急かされることなく自然に目が覚めた。体を横にしたまま隣で充電されているスマホを見ると、時間は12時17分。しばらく学校に行く必要がないことを理由に昨日は夜遅くまでゲームをしてしまった。
体を起こし眠たい目をこすりながら俺は去年の夏休みのことを思い出していた。前半はダラダラしていても夏休みはまだ長く、余裕があったのだが、新学期が近づくにつれてだんだんと何もしていないことに焦ってきて改善を考えるようになる。しかし、それまでに体に染み付いていたダラダラは簡単には抜けず、結局そのまま夏休み終了。今年はそんなものにはしたくないと俺は心に誓った。何か面白いことはないかとネットを眺めてみたがろくなものがない。隅の方でオカルト好きの人たちが予言者が現れたと騒いでいるみたいだがくだらない。だいたい予言なんてものはいくつも言えば1つくらい当たるものだ、その1つに注目して当たらなかった多くには目も向けずに話していては仕方がない。
1度しかない高2の夏休みをどう有意義なものにするかは考えなくてはならない。まずはノートにやりたいことを書いていってみることにした。祭り、キャンプ、デート、バイトに勉強やりたいことはいくらでもあるが焦る必要はない。なにせ夏休みは始まったばかり、やりたいことを見つける時間もする時間も充分にあるのだから。
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