第六話【ご主人様、セーラー服と一晩中はお嫌いですか?
【雷に怯える】
SE:窓の外は風雨が続いている
SE:稲妻が光った後、しばらくして雷の轟音が聞こえる
「......きゃあっ!!」
破裂音のような雷に悲鳴を上げる
主人公の身体にしがみつく
SE:お互いの服の衣擦れ音
SE:身体が密着する音
SE:風雨が窓を揺らし雷鳴が近くなる
「ごめんなさい、びっくりしてご主人様に抱きついてしまいました」
怯えている様子
主人公の腕に抱かれている
「カミナリって言うんですね」
「......なずな、雨は好きだけど、この音は怖いから嫌いです」
【特別な存在】
「ご主人様は平気なんですか」
「女性と触れ合うのは大の苦手でしたよね」
「不思議なんだけど、なずなは特別!?」
「......もしかしたら私が普通の女の子ではないからかもしれません」
声のトーンが下がる
SE:制服越しの身体がこわばる音
なずなを悲しい気持ちにさせたと心配する主人公
「悲しいなんてその反対の気持ちです」
「どうか安心してください」
「ご主人様の良いところをまたみつけちゃいました!!」
「......優しい気配りが出来ることです」
「......ご主人様の特別になれるなんて」
「なずなにとっては最高の喜びです!!」
SE:主人公の胸に顔をうずめる音
SE:窓の外で稲妻が光った後 間隔を空けず雷の轟音
「えへへっ、ご主人様の温もりに包まれていると雷も怖くありませんね」
安堵して甘える仕草
「はあっ......。とってもあたたかいです」
幸せを噛みしめる仕草
【次のお願い】
「ご主人様、次のお願いをしてもいいですか?」
うなずく主人公
「もっと耳もとでお話を聞かせてもらえませんか」
「ご主人様の好きなこと、苦手なこと、暮らしてきたおうちのこと」
「......そしてあなたの大切な家族のことも全部」
「ご主人様のお部屋のベッドに、なずなが現れた理由って」
「きっと偶然じゃないと思うんです」
「ご主人様の傷ついた心を癒すために私はこの世界に現れたんだって」
「それは神様が与えてくれた必然と呼べる奇跡だと信じたいです」
「いえ、私は絶対に信じます!!」
「......」
真剣な表情で訴えかけるなずなに感極まって何も言えなくなる主人公
【人間だけの特権】
「気休めなんかじゃないですよ」
「悩み傷つく、それは人間だけに与えられた特権ですから」
「私はまだ生まれたてだから」
「神様から与えられた感情の種類がとても少ないんです」
「えっ、なずなは感情豊かな表情で僕を楽しませてくれるじゃないか。ですって!?」
「あれにはちょっとした秘密があります」
「ご主人様がなずなをプラモデルとして組み上げてくれたときに気がつきませんでしたか?」
表情や髪型の付属品が多数入っていたことを思い出す主人公
「ピンポン!! 正解です!!」
「プラモデル状態のままだとご主人様に部品を組み替えて貰わないとだめなんですが」
「今みたいな人間の女の子状態だと」
「持っている部品の種類はそのまま髪型や身体に反映するみたいです」
「その辺りは日中にひとりで試してみましたから」
【着替えの実演】
「そうだ!! ご主人様、ちょっと目を閉じていてもらえませんか」
言われたとおりに目をつぶる主人公
SE:激しい衣擦れの音
SE:同時に雷鳴の音が重なる
特殊SE:なずなの着ていた制服がスクール水着に早変わりする効果音
「ご主人様、もう目を開けても大丈夫ですよ」
「ほらっ!! 女子高の指定水着なら身体が濡れていても平気です」
一瞬の早変わりに驚く主人公 他にも替えの衣装はあるかたずねる
「あううっ!? 恥ずかしいけどご主人様になずなの秘密を見抜かれてしまいましたね」
「そうなんです、この水着や制服、そして下着も持っている物しか着用出来ないんです」
【ファーストデート】
なずなの悲しそうな表情をみて、服を買いに出かける提案をする主人公
「ええっ!? 本当ですか!!」
「う、嬉しいです」
「んっ、ご主人様とお出掛けということは......」
「ふぁ、ファーストデートじゃないですかぁ!!」
「そんな、ど、どおしよお」
「制服以外に着ていくようなかわいい服がないです!!」
あたふたするなずなをかわいいと言う主人公
「ふわああっ、またご主人様に可愛いって言われました!!」
「......今夜もドキドキして眠れそうにないです」
じゃあお風呂もベッドで寝るのも一緒にする?と照れ隠しの軽口を言う主人公
「......」
主人公の言葉に一瞬、黙り込むなずな
「はい、ご主人様となら喜んでお供します......」
頬を赤らめながら耳もとでのささやき
SE:激しい衣擦れの音
SE:お互いの心音が高まる
【向日葵の花束】
「ご主人様は私の笑顔を向日葵みたいに明るいとおっしゃってくれましたよね」
「ご主人様がなずなに与えてくれたご恩返しになるとは思いませんが」
「少しでもあなたに幸せな気持ちをお返ししたいんです」
SE:二人の心音が最高潮に高まる
SE:お互いの腕によりいっそう力がこもる音
「あなたを好きだという私の想い」
「向日葵の花束にしてご主人様に贈ります」
なずなの主人公への想いを込めた熱いささやき
SE:【お風呂が沸きました】合成音声のアナウンスが入る
SE:脱衣所の窓の外 激しい風雨が打ちつける音
SE:雷鳴の音が響きフェードアウト
<余韻>
SE:風雨の音
SE:雷鳴
SE:二人の心音が重なる
SE:お風呂のアナウンス
すべての音が次第にフェードアウト
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