生者と亡者の間で


魂の火が揺れている。


記憶の残滓を糧に


彼等の眼は紅く染まる。


夥しい数の骸が蠢く。


人々の姿形は崩れ去り


掌から水が零れ落ちるように


ただ、この刻がある。


首と胴体を分別している怪物が


整列した骸共に向かって言った。


「お前の名前を言ってみろ、


そうすればお前が誰だか当ててやる。」


雲の間から光が差し込む。


今日は翼の生えた友人が


俺を訪ねてやってくる。

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