結への応援コメント
才能あるカッコいい芸術家への恋心が、一緒に過ごすうちに変化していって、江郷さんの芸術がわ里さんの夢になっていった流れはとても自然に感じました。
江郷さんが逮捕されてしまったことで、わ里さんは自分だけは彼の味方でいようと思ったのかも……。
江郷さんもそんなわ里さんの気持ちに応えたいと思ったんじゃないでしょうか。
わ里さんのことをモデルではなく「わ里さん」として描いてくれるようになったり、江郷さんの自画像と対になるようにわ里さんの肖像画を描いてくれたのも素敵です。
でもわ里さんの絵の背景に描かれていた鬼灯の意味が気になります。その花言葉は「偽り」「ごまかし」「欺瞞」「浮気」。
江郷さんはもしかしたら本心からわ里さんを愛しているわけではないのかもと考えていました。
だから衿子さんの登場には、がっかりというより、そうなってしまうかもなぁという諦めの気持ちが大きかったです。
衿子さんと家庭を築くと決め、わ里さんに愛人関係を望む江郷さんは未練たらたらって感じだったけれど、それをすっぱり捨てたわ里さんはとてもカッコ良かったです。
わ里さんは江郷さんにとっての妻でも恋人でも愛人でもなく、一人の同志として彼の芸術を支えたことを誇りに思っているように感じました。
本日の朗読配信で拝読します。
よろしくお願いします。
作者からの返信
野暮用で返信が遅くなりました。すみません💦
この物語の起点は、エゴン・シーレ展にて、ワリーノイツィル(ヴァリーとも表記されます。わ里のモデル)と自画像が入り混じった『悲しみの女』と、妻エーディト(エディスとも表記。衿子のモデル)を描いた『縞模様のドレスを着たエディス』から受ける印象があまりにも違っていて、なんだか切なかった、という個人的な体験です。
実は対になっているシーレの自画像とワリーの肖像のうち、鬼灯の実がはっきりと描かれているのは、自画像のみで、ワリーの肖像の植物は、つるは描かれているものの実はなく、単体で植物はよくわかりません。いただいたコメントから、シーレ自身が自分に対し「偽り」「ごまかし」「欺瞞」「浮気」といったイメージも持っていたのではないか、と妄想をしました。
江郷は、もしかしたらシーレも、芸術を通して対決していた自分自身の魂にもっとも近しい人は、その近さゆえに家族にはなれなかったのかもしれません。『悲しみの女』をはじめ、絵画の中のワリーは、シーレ自身を投影したと考察されるモチーフと組み合わせて表現されます。たんにモデルというだけでなく、芸術家の魂にもっとも近しい人物だったのでしょう。
史実からわ里というキャラクターを再構成するにあたって、もっとも前にだしたかったのは、彼女の強さでした。かっこいいとコメントいただき、とても嬉しいです。
朗読配信、よろしくお願いします!
結への応援コメント
とても素敵な作品でした。
わ里さんの語りに彼女の強さがにじみ出ていますね。
芸術と愛情そして時代に翻弄されるわ里と江郷に思いを馳せました。
「ヴァリーの肖像」はじめ、エゴン・シーレの作品もあわせて鑑賞させていただきました。
作者からの返信
温かいコメント、星もありがとうございます。
シーレの作品も鑑賞してくださって嬉しいです! 展覧会で感動してしまって書いたお話なので、推しを布教できたような嬉しさです。
わ里の語りを楽しんでいただけて何よりです。お立ち寄りいただきありがとうございました。