第13話 元夫が出所した
大学生活が始まり…
私は毎日、家事が済んだら勉強をするという生活を送っていた。
社会福祉と英語は小テストを繰り返してそれをクリアしたら単位試験を受けるという繰り返し…
大変なのは福祉以外の教科だ。
レポートを書かなければいけない。
レポートなんて書くのは初めてで…
最初は、不合格ばかり…
だいぶ鍛えて貰ったけど…
図書館に本を借りに行ったり…結構大変だった。
しかも…誰も共有できる人もいない。
本当に孤独との闘い…
1年生の終わり…
知り合いから電話があって…元夫が出所したと聞いた。
知り合いは迎えに行ったらしいが…
元夫は、今回は誰もいなくて寂しい刑務所生活だったと嘆いていたと…
それで、また長男の電話番号を教えて欲しいと言っていると…
私は、長男に連絡したが「教えていいよー」と言うから電話番号を教えた。
それから私は、予定通り1年の単位を取り2年生になった。
二男は、高校で資格を取って大学の資格推薦を受け、合格して大学生になった。
我が家は、大学生が2人になった。
少しして、長男は「お父さんに会ったよ」と言って来た。
「見た目もずいぶん変わってたよ。呂律回ってないから何を言ってるか分からなかった。障がい者認定されたらしい」
「二男に会いたいって言ったから、なら仕事してしっかりしないとねと言ったよ」
「携帯電話が作れないらしく…作って貰えないかと言われたから考えさせてと言った」
と言うから私は
「やめといた方がいいよ。払ってもらえなくなるかもよ」と言った。
「母さん元気かと聞かれたから、元気よ。再婚したよ」と言ったら
「知ってる、家も引っ越したんだろ」と言っていたそうだ。
「それと…二男の写真が欲しいらしい」
「写真だけでもあげたら?」
と言うから…写真だけならいいかと、二男の写真を撮って長男に送った。
それを元夫に送ったと聞いた。
長男が二男を父さんに会わせるか考えてみてと言うから、あの人にも相談した。
あの人は
「後で後悔しないように会えるうちに会った方がいいかも…」
あの人も、自分のお父さんのことがあるから…
そう、言ってくれたのかもしれない…
二男も
「兄ちゃんが一緒に会ってくれるならいいよ」と言うから
長男に、それを伝えていつか会おうという話になっていた。
1度目の人生では、この数日後…
知り合いから電話が入って、元夫が亡くなったと聞いた。
私は、それを聞いて…
二男を会わせるように段取りをしている事を
知り合いにすぐ連絡して、伝えて貰えば良かったと思った。
もしかしたら…死ぬのを止めれたかもしれない…
それは無理だったとしても、せめて二男に会って欲しかったと後悔した。
私は、今回の人生は何とかならないかと考えた…
でも、出来事を変えたら1日死ぬのが早まるかもしれないし…
他に影響があるかもしれない…
すごく悩んだ…
でも、やっぱり会おうとしている事を伝えたいと思った。
私は、知り合いに電話をした。
悩みながらもコールを鳴らす…
何回かコールが鳴った後で留守番電話に切り替わった。
まぁ、すぐ連絡してくれるだろうと思っていた。
翌日、知り合いから折り返しの電話があったから伝えて欲しいと頼んでみた。
でも、元夫に何度か電話したけど
電話に出なかったと言われた…
また、電話してみると知り合いは言ってくれた。
数日後…
知り合いから連絡があった…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます