続…もう一度あなたに会うために
秋風爽籟
第1話 あの人との始まり
突然、過去に戻ってから27年…
長かった…
未来の記憶を持っての人生のやり直しは、思い出しても涙が出るくらい苦しかったけど、もう一度会うために頑張っただけ…
でも、やっと会えた…
やっと会えた私達だけど…
これから、まだまだ色々な事が起きる…
私は、それに耐えられるのかな…
不安になったけど、私は出来れば57歳の私に戻って51歳のあの人に会いたい。
もしかしたら、これまでのように忠実に生きるのは難しいかもしれないけれど…
また始めてみよう…
初めて会った日
挨拶を交わした後、あの人が
「車に乗って下さい」
と言ったから、私は車に乗り込んだ。
私達は、近くのファミレスに行った。
最初の、あの人の印象は感じの良い人だった。
私達は、お互いの話を沢山した。
気が付くと午前2時…
すごく楽しかった。
私は自分でもびっくりしたけれど、1度目の人生で、メールした人と会う時
いつも、家の近くまで来て貰い…
また家の近くで降ろして貰っていた。
すぐ家を教えたくなかったから…
でもなぜか…あの人だけは家の下まで送って貰った…
帰り際も、「じゃ、また」なんて言ったことが無かったのに…
あの人には「じゃ、また…」と言ってしまった。
自分でも不思議だったけど、私は初めて会った日から
あの人のことが好きだったんだね…
当然…また同じことをした…
次の日、兄嫁から連絡があり
「二男が春休みの宿題をしてないから、
まだ泊まらせて頑張らせるから。明後日帰すね」
と言ってくれたのだ。
でも次の日は、元々同僚とごはんを食べに行く約束をしていた…
あの人は、次の日もメールをくれた。
私は、「明後日会いませんか?」とメールをしてみた。
あの人は「会いましょう」と返事をくれた。
夕方、あの人の仕事が終わってから迎えに来て貰った。
それから、色々な話をしながらドライブした。
仕事の話を聞いた時に、私はあの人に
「ちゃんと仕事して偉いですね」と言ったら
「それは当たり前のことですよ」と言った。
私にとっては、当たり前のことではなかったから…
それから私は、元夫のこと。離婚のことを話した。
あの人は…
「だから仕事のこと…納得しました」
「今までよく頑張りましたね」
と言ってくれた。
私はすごく嬉しかった…
気が付くと、すごく遠くまで行っていて二人でびっくりした…
本当に話が尽きなくて…
こんな人は初めてだと思った。
それから…
夜、二男が寝てから会うようになった。
近場にドライブに行ったり、朝まで家の下で話したり…
それから二週間くらいして
あの人は、ようやく告白をしてくれた。
あの人は、告白したのも初めてで
今までドキドキしたことがなかった。
だから、びっくりしていると言ってくれた。
「好きです…」と
でも、告白だけして「付き合って下さい」と
言うのを忘れてたと…
次に会った時に言ってくれ、私達は付き合うことになった。
それからキスをするのも時間が掛かった。
あの人から聞いた話だと…
初めて会った日
私の電話の声を聞いた時に、すごいオバサンが来ると思っていた…
でも、私を見た時に驚いたと…
私達は、ずいぶん大人なのに
高校生のような恋をしていた…
こんなに盛り上がっていたけれど…
私達の再婚までの道のりは、本当に遠かった…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます