第44話
ルアをお風呂場まで運んだ私は、魔法で直ぐにお風呂を沸かしてから、ルアのおもらしが残っているリビングに戻ってきた。
ルアは私が脱衣所を出る最後の最後までエルフ特有の少し長い耳の先っぽまで顔を真っ赤にして、恥ずかしがっていた。
私も逆の立場だったら絶対今のルアみたいになってただろうし、今回は本当に悪いことしちゃったな。
……取り敢えずリビングに残っているルアのおもらしを綺麗にしてから、服を着替えようかな。……私のせいだし、汚いとは絶対思わないけど、ルアのが付いちゃってるからね。
そして、私はさっき脱衣所にルアを連れて行った時に持ってきたタオルを使って、ルアのおもらしを拭き出した。
これがもしも私のせいで起きた事故じゃなかった場合、絶対「なんで私が奴隷が粗相をしたものを……」みたいに思ってただろうけど、何度も思ってる通り、今回は絶対に私のせいだし、特に何かマイナスな感情を抱くことは無かった。
それよりも、ルアがお風呂から上がってきた時、メンタルケアとか、した方がいい、よね。
……でも、具体的にどうしたらいいんだろ。
……ルアは子供だし、ギュッとしてあげて、頭とかよしよししてあげたらいいかな。
うん。それ、さっきルアがおもらしをしちゃった直後してたね。
ま、まぁいっか。もう一回してあげよう。
そんなことを考えている内に私は作業をし終わり、最後の仕上げとして床に臭いだったりが無くなる魔法を掛けた。
……昔、暇だったから適当に作った魔法だったんだけど、作っといて良かった。
そして、服を脱ぎ、私は服を着替えた。
タオルは直ぐに洗ったほうがいいと思い、森の奥の方にある家に転移して、魔法で出した水球にタオルを入れ、ぐるぐると回してから、それを固定化して最近買ったばかりの方の家に戻った。
……取り敢えず、もうやることはやったし、ルアが戻ってくるのを待とうかな。
「……ご、ご主人様、あ、上がりました」
ソファで適当にくつろぎながらルアのことを待っていると、ルアがお風呂から上がってきたみたいで、そんな言葉が聞こえてきた。
「…………ごめん。服、私が用意しておけば良かった」
その声に反応して視線を向けると、タオル一枚で何とか体を隠しているルアの姿があって、着替えが無かったことを察した私は、そう言った。
いつもなら別になんとも思わなかったけど、今日はさっきの件も含めて私のせいだから。
「い、いえ、大丈夫、ですよ」
「……そう。……なら、服を着てきてからでもどっちでもいいけど、こっち、来て」
「…………わ、分かりました」
さっき私が考えていたメンタルケアをしてあげようと思い、そう言った。
すると、ルアは頷きながら、私の予想に反して、そのままのタオル一枚の格好で私に近づいてきた。
……確かに、ルアは私の所有物だし、別にそのままでもいいけど、顔が真っ赤だから、てっきり服を着てきてから来るものだと思ってたんだけど。
……もしかして、私を……ご主人様を待たせる訳にはいかないとでも思って、羞恥心を我慢して来てくれてるのかな。
……そうだとしたら、いっぱい褒めてあげないと。
さっきみたいなほぼ仕返しのようなご褒美じゃなくて、メンタルケアの意味も込めて、本当のご褒美をあげないと。
「……ここ、座って」
ソファに座りながら、膝をポンポンとしつつ、私はそう言った。
「は、はぃ……分かりました、ご主人様」
すると、恥ずかしそうにしつつも頷いたルアが私の膝の上に座ってきた……のはいいんだけど、向きが私の思ってたのと違う。
……なんで向かい合わせになってるの?
「ご、ご主人様?」
「……んっ、なんでもない」
動揺してることを悟られないようにしつつ、私はそのままルアを抱きしめ、ルアの頭を撫でてあげた。
「……よしよし。……ちゃんと私の言うことを直ぐに聞けて、偉いよ、ルア。…………さっきのお詫びと、今回のご褒美を兼ねて、こんな事言うの最初で最後だけど、一度だけなら、ルアの言うこと、なんでも聞いてあげるよ」
ご主人様である私が奴隷であるルアの言うことを聞くことなんて本来だったら絶対にありえないことだけど、今回は特別だ。
本当に悪いと思ってるし。
「ぇ、ぁ、ほ、ほんとに、な、なんでも、いいんですか?」
「…………基本的には」
流石に奴隷から解放しろなんて言われても解放する気は無いから、私は言い直した。
「……な、なら、ご主人様も、ふ、服を脱いで、裸になってください。……そ、それで、下から出すところを、み、見せてください」
…………もしかして、奴隷という立場だから、表に出してなかっただけでさっきの件、結構怒ってたりする?
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