第4話
食べると言えば、デイサービスから帰って来てからもおやつを食べることが毎回だった。もうすぐ夕食だと言うのに食べるのである。いくら注意しても直す様子はない。そこで内科を受診した時に、
「先生、父がデイサービスから帰ってからも夕食前におやつを食べて仕方ないんです」
と相談した。
「それは食べ過ぎになるね。カロリーが決められているから、いいかな、止められるかな」
ドクターは柔和な口調で咎めた。父は私に「なぜちくった」とも言ったり、振り返って睨んだりせずに、ただただドクターと接してそれを聞いて、小さく
「はい」
と答えた。それ以来、デイサービスから帰ってからおやつを食べることもなくなった。また、例のアイスを夜中に食べることも相談した。
「それはダメだよ。やめるようにね」
やはりドクターは咎めた。子が注意しても効果はないが、ドクターに言ってもらうと唯々諾々と承知するのだとわかるようになった。
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