泣いても叫んでも‥‥

 ひとつきぶりに、自宅じたく帰還きかんした『勇者ゆうしゃライカ』は、従者サーバントたちに監禁かんきんされました。



 それも、奴隷どれい首輪くびわ裸足はだし全裸ぜんらで‥‥です。

 当然とうぜんながら、ライカが、わめいています。


「せめて、軟禁なんきんにして!」

駄目だめだ!」


 ライカの懇願こんがんは、あっさりと、従者長じゅうしゃちょうゲンサンに拒絶きょぜつされました。

 その、2週間しゅうかんは、さけ毎日まいにち‥‥変態へんたい調教ちょうきょう付きで、輪姦りんかんされまくりです。


 けれども、産科さんかスキルで、あかちゃん2(どちらもおんな)を、即行そっこう妊娠にんしん出産しゅっさんすることで、どうにか、こうにか、ゆるしてもらえました。

 こうして、みなの『心配しんぱいあまり』の暴挙ぼうきょは、まくじたのです。



帰宅きたくして、2週間‥‥


 ライカは、ダンジョンでれた『ソウルジェムののろい』を、くことにしました‥‥が、それは、呪いによって、よりたちわるい呪いをかくすという、最悪さいあく代物しろものでした。しかも、鑑定かんていで、回避かいひできましたが‥‥呪いによるわなまで、仕込しこまれています。

 それでも、5時間じかんほどけて、如何どうにか呪いを解除かいじょできました。


 そうして、その翌日よくじつには、娼家しょうかギルドにって、代理だいりやといます。すると、熟練じゅくれん代理母は、あっさりと30ぷんほどで、ソウルジェムから『人種じんしゅゴブリン』(おとこの子)を出産しました。



 ところが‥‥その赤んぼうは、数分すうふんほどで、成人せいじんしてしまいます。

 成人ゴブリンが、げます。


われは、賢者けんじゃガンヒルト‥‥転生てんせいしゃだが、前世ぜんせもゴブリンだった。

 今後こんごとも、よろしく!」


「よろしく~♪」


 ライカが、あかるくこたえました。

 その後、ライカは、かんがしに、ゴブリン賢者ガンヒルトを従者にします。


 そしたら、賢者ガンヒルトは、手慣てなれたかんじで、娼家ギルドの特別とくべつしつりて、勇者ライカをみました。


 ちなみに、ガンヒルトの逸物いちもつは、人間にんげんの『ありきたりなシンボル』よりも、はるかに立派りっぱでした。しかも、ガンヒルトは、精力せいりょく絶倫ぜつりんのテクニシャンです。

 すっかり、ライカは、ガンヒルトに、れ込んでしまいました。



#しっぽり、3時間後のひるがり‥‥


 今度こんどは、ライカとガンヒルトが、市街しがいデートをしています。

 通行つうこう者が、文化ぶんかてきなゴブリンに、おどろきますが‥‥二人ふたりは、ラブラブです。


 やがて、二人は、飲食いんしょくてんはいりました。

 着席ちゃくせき、ガンヒルトが、かたはじめます。


「カストープ迷宮めいきゅうの呪いを解く。

 ――それで、亜人種ゴブリンたちが、リスポーンするはずだ。

 おそらく大変たいへんだが‥‥付きってくれるか?」


「もちろん、ダーリン♡」


 ライカは、ふたつ返事へんじで、けました。



 こうして、勇者ライカは、ゴブリン賢者ガンヒルトとともに、ふたたび、ダンジョン『カストープ迷宮』にいどみます。

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