経済政策
政府とは何か。それは、人の群れの人間関係の中心である。ここに中央集権政府が発生して、群れ全体のための団結した行動を行う。団結した行動が政府の仕事になる。
団結した行動をするには、中央集権が効率が良い。机の上の仕事(デスクワーク)が発達すればするほど、中央集権政府の効率はどんどんあがっていく。
中央集権政府に務める公務員は、大衆が中央集権政府に従うことを、なんて都合の良い人たちだと不思議に思うかもしれないが、これは、国家には中央集権政府があった方が効率が良いと大衆が考えているからである。現実に、中央集権政府があった方が仕事の効率が良いのだから、大衆の期待は合っている。中央集権政府に期待する大衆は愚かではない。
中央集権政府に務める公務員の腐敗を抑制するために、政治家の選挙は必要である。
政府の行なう経済政策はどのようなものだろうか。経済政策には、財政政策と金融政策と成長戦略の三種類あるとされている。
財政政策は、政府が税金を徴収して行う仕事である。かつて、政府は、不況になると、好景気にするために税金で仕事を作って意図的に好景気にするべきだとされていた。しかし、私が考えるに、これは必要な経済政策ではない。財政政策を増やすか減らすかは、税金の仕事を増やすか減らすかであり、政府と民間の仕事の割合を変えているだけなのである。だから、財政政策で好景気になるというのは、ただの勘ちがいだと思われる。
金融政策は、銀行の利子率を上下させると、企業が借金をして設備投資を増やし、景気がよくなるという政策である。しかし、これも、銀行と企業の仕事の割合を変えているだけで、するべき仕事が変化することはないと思われる。
成長戦略は、政府が大金を動かすことのない政策であり、そのため、すぐにその国家の仕事の金額が増えるわけではないので、政府に景気対策を期待する人たちには、あまり人気がない。地道な技術革新を進めること、これが成長戦略である。しかし、地道な技術革新によって、より良い商品が手に入るのである。期待すべき経済政策は、成長戦略であるといえる。
人類は国家単位で組織されている。国家間闘争のために、防衛費が必要である。外国の経済事情を知るには限界がある。自分の国家を詳しく知り、外国の事情を不充分ながら知り、経済運営をする。
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