第2話
「おはよう」
朝の光のなかで立っていた赤い髪の子にぼくはあいさつした。
「おはよう」
その子はふりむかずに言った。
「さっき雲をみたよ」
「雲・・・」
「そうさ」
これ以上なにを話したらいいかわからない。
なので、ぼくはその場をあとにした。
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