第7話 紙飛行機

 こわかった

 紙飛行機飛ばすのが

 風を失って 土にまみれるのが

 こわかった

 白い紙飛行機


 夢見ていた

 紙飛行機飛ばして

 風に乗って 空の彼方に届くこと

 夢見ていた

 まだ白い紙飛行機

 

 いま、風

 旧い時をとりこみながら

 新しい匂いをはこんでくる

 だから、今

 飛ばしてみよう

 あの空へ

 紙飛行機に

 夢色つけて


※「第1話」の巻頭言と同じ?校内誌に掲載。

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