カクヨムとお金について考える

ニッチな読み手の好みなんぞ知ったこっちゃないぜ!みんなが読んでいるものを読めばハッピーだろ?(幻聴)

運営スタンスとして別に悪いとは言わないけど、カクヨムは通販サイトと違って書き手が居る。

この書き手というのが特殊な存在よな。


「書籍化」という言葉を書き手への最高の名誉であるかのように掲げられて、そこへ誘導される作品の出品者。

通販サイトの場合生産者と消費者の購買が成された時点でシステムに手数料がはいる。あるいは出品し続けるのに手数料がかかる。

ショッピングモールのテナント代とクレカ決済の手数料みたいだね。


しかし小説投稿サイトはテナント料もクレカ決済手数料も発生しない。せいぜい広告手数料が我々の知らないところでやり取りされているぐらい。カクヨムはあとサポーター機能の手数料とか?


そんな中書き手は「面白いものを書けば書籍化させてあげるよ。書籍化されたらお金も入るしチヤホヤされるよ」と唆されている。

こう言われた書き手は面白さこそが唯一絶対の価値であり、書籍化=書き手の価値であるかのように思ったりする。

何が面白いのかなんて日経平均株価よりガタガタなのに?


何が面白いのかとはターゲットにする相手によって変わる。イギリス人のブラックジョークもフランス人の風刺画も日本人のイジリもターゲットが変われば受けない。何を面白く感じるかはその人がどんなコミュニティで、何の母国語で、どんな教育を受けてきたのかに大きく依存する。(同時に何をタブーと感じるかも変わる)

日本人だって西と東で笑いのツボが違うし、どんな教育を受けてきたのかで面白いと感じる作品は変わる。


つまり面白いと思ってもらえるかはマーケティングに依るところが大きい。さらに面白さは生ものなので、時に賞味期限がとても短かったりする。

2020年に一番売れたラノベ、おぼえてるもしくはご存じですか?

オリコンによると鬼滅のノベライズだそうです。

この年は漫画も鬼滅が一位ですね。鬼滅効果すごい。

(あ、コミックのノベライズはジョジョが至高です。「恥知らずのパープルヘイズ」も「The Book」も良いものです是非読んでください)

泡沫だなぁ……。


その上でマスエンターテイメントとしての小説を書いて売れたいなら、倣うべきは寧ろ次の二つ。


・映画の脚本

・マンガのストーリー


小説の書き方やら、自主企画でアドバイスを求める前に、この二つに関する本を探してインプットする。こっちの方が近道。


何故か?

出版社の商品は本の他に「本の権利」があるから。

メディアミックスという商品を売るためにはメディアミックスしやすい作品を作った方が手っ取り早いでしょ?


書籍化って言葉は格好いいけど、要は「小説を売る」事なんですから、その裏で泥臭い事をやっている人が必ず居るんですよね。

書き手として作品をマネタイズしたいなら、買い手である出版社やその先が売りやすいものを書く。

それだって立派な書き手としての戦略でしょう。







つまりね、ニッチな作品が読みたいなら「お前が出版社になるんだよ!!!!」ってことなんだろうな。(話を最初の地点に戻す)

あ~~~使い切れん程の金と労働力をつかってお気に入りの不健全な小説を本にしたいなぁ~~~

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