最初のスクール


 地元のゴルフスクールに通うことを決意した僕は、いくつかのスクールを見学し、自分に合いそうな場所を選んだ。料金や設備、コーチの評判などを考慮して、最終的に一つのスクールに通うことにした。スクールの選択は慎重に行った。料金が安いスクールもあれば、高額だが設備が整っているスクールもあった。僕は、自分に最適な環境を提供してくれるスクールを選ぶために、友人やインターネットの口コミを参考にした。



 スクールでの初めてのレッスンでは、コーチが丁寧に指導してくれた。アドレスやグリップの基本から始まり、スイングのフォームまで細かく教えてもらった。最初は緊張したが、コーチの優しい言葉に励まされ、少しずつリラックスして練習に取り組むことができた。コーチは、僕のスイングをビデオで撮影し、どこが間違っているのかを詳しく説明してくれた。そのアドバイスに従って、何度もスイングの修正を繰り返すことで、少しずつ正しいフォームを身につけることができた。



 しかし、次に訪れるたびに異なるアドバイスを受けることが増えてきた。「前回と違うことを言われるのはなぜだろう」と疑問を感じ始めた。コーチによってアプローチが異なり、混乱することが多かった。スイングのタイミングやグリップの強さなど、全く逆の指導を受けることが続き、次第にコーチへの信頼感が揺らいできた。異なるコーチによる異なる指導法は、僕の技術向上に混乱をもたらした。あるコーチは「もっと力を入れてスイングしろ」と言い、別のコーチは「力を抜いてリラックスしてスイングしろ」と言った。このような相反するアドバイスが、僕の成長を妨げていると感じ始めた。


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