10の月

本日は当家がこの王国を離れる、という宣言をしましたの。

元よりここに居たのは契約。

いつでも離れられるよう準備がなされていましたの。

それに現当主にも報告してありましたからね。

30日の夜。婚約がなくなり、契約の効力が消えると。

これまでの動きなどを確認し信用してもらえたようですわね。

昨日報告をした直後に国王へ書簡を送っていましたから。

内容は大雑把に書くとこのようなもの。

婚約破棄が行われた。

契約の効力が消えたものとする。

リヴラ家はリーヴァ王国と決別することとする。

リヴラの家はリーヴァ王国に干渉しない。

また、契約違反の代償を後日そちらに貰いに行く。

大体こんなことが書かれていましたわね。

国王へ書簡を送ったあとは離れる、という宣言。

夜にやっても意味が殆ど無かろう、という訳で本日昼に。

これでようやく、リベリタスの地へ帰れますわ。

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