本日は婚約者殿の仕事を片付けたのち、孤児院へ恵みを分け与えに行っていましたの。

この国では、貧富の差があります。

どこの国でもではありますが。

私としてはこの国の貧富の差を無くしたい。

国民への教育。

本当にこれができたらどれだけ良いことか。

国民への教育ができたら。

民は飢える事なく生活できます。

民は選択を得ます。

民は考えることができるようになります。

何よりも、教育ができたら他国への牽制になりますわ。

こちらがそれほどのお金を持っている。

こちらはそれほどに余裕がある。

それらの証明となりますゆえ。

ああ、話がそれましたわね。

此度の孤児院への訪問。

理由がありますの。

第一に国民からの印象。

第二に孤児院での怪しい動き。

第三に貴族たちに対しての寄付の流れ。

これら3点を理由として此度の孤児院訪問が決定されました。

重要なのは第二の理由。

孤児院で何があるのか。

それをこれから徹底的に調べねばなりませんわ。

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