本日も王宮へ行ってましたの。

婚約者殿は元気ですわね。

まさか私の目の前で二人きりでのお散歩など。

それも本来は入れぬ身分の子と。

別に差別するわけではありませんわ。

おんなじ人間ですしね。

ただ、王族と二人きりでのお散歩など…。

もし、王族が攫われたら？

その咎は守れぬ護衛と一緒にいた同伴者…

つまりは彼女に咎が及びますわ。

その割合としては…

護衛3：同伴者7でしょうか。

今回の場合。

少しでも良いので貴族社会について彼女は学んで欲しいものです。

そうすればこのようなことしないはず。

なぜならば王族には婚約者が確実にいるから。

その婚約者の家からの報復を恐れますわ。

王族の婚約者は皆一様に強い力を持つ家柄ですゆえ。

まあ当家の場合は王族と離れる、その為に利用いたしますけどね。

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