バクテリア・ハザード！！このゲームめちゃくちゃ大変そうだ、実はクソゲー！？ 8月27 カドカワBOOKSファンタジー長編コンテスト 応募受付期間終了時点までに本文が10万字

第20話 RSウイルス

　街は静まり返っていた。20XX年の夏、人々の日常は突如として崩れ去った。RSウイルスと呼ばれる未知のウイルスが病原体として街を覆い、悪夢の幕が開かれたのである。最初の感染者は何も知らずに街を歩く者たちであり、彼らはただ軽い風邪をひいているだけだと思っていた。しかし、数日のうちに彼らの病状は悪化し、全身には異常な変化が現れ始めた。皮膚は黒く変色し、まるで肉が腐り落ちたように見え、目は赤く光り、凶暴な振る舞いを見せ始めた。医師たちは驚きと恐怖の表情を隠せなかった。

　病院の最深部で、芹沢と明日香は藤堂に立ち向かいます。冷たい光が実験室の床を照らし、空気は緊張で張り詰めています。藤堂は芹沢たちを見下ろし、自信に満ちた笑みを浮かべています。

「君たちもよくここまで来たものだ。しかし、それでも私を止めることはできない。このプロジェクトは人類の進化のために必要なものなのだ」

　藤堂の言葉は氷のように冷たく、その背後にある狡猾な計画がにじみ出ていました。

　芹沢は剣のように鋭い目で藤堂を見据えます。「藤堂、君の正義がどうであれ、君のやっていることは許されない。妖怪を利用した実験など、ただの狂気だ」

　明日香も激しく頷きます。「私たちはこの事件を解決し、あなたの裏切りを暴かなければならない。私たちの仲間たちの犠牲を無駄にはできません」

　藤堂は深くため息をついてから言葉を続けます。「君たちが理解できるわけがない。このウイルスの力は未来のために必要なのだ」

　その時、実験室の奥から巨大な影が現れます。それは鵺、最強の生物兵器でした。藤堂の最後の手札が明らかにされました。

　芹沢は気づきました。

　どこかで読んだ小説の世界にいるみたいだ。

「さあ、試してみせよう。鵺よ、彼らを消し去れ！」

　藤堂の命令に従い、鵺が芹沢と明日香に襲いかかります。

　激しい戦闘が始まり、実験室の壁が激しく揺れます。芹沢と明日香は息を合わせて鵺と戦いますが、その巨大な力に対してはじり負けるような状況に追い込まれます。

「芹沢、ここは私たちの最後の一手だ！」

　明日香の声が乱れた呼吸の中で響き渡ります。

　芹沢は必死に立ち上がります。「分かってる。全力で行くぞ！」

　バトルの末、芹沢は怪物を撃退し、一時的な安息を得る。

　芹沢は他のプレイヤーや仲間と連携し、バクテリアハザードの世界での戦いを続けていく決意を固める。ウイルス感染が広がる中、新種の怪物との戦いはまだ終わらず、彼らは今後の危機に備えて進化し続ける必要があることを悟るのであった。