第3話

「こっちのニュースも気になる」

椎奈がスマホ📱📱📱を覗きながら凛に言った。

「なに?」

「F市で一家惨殺皆殺し。部屋には物的証拠はまったくなし。しかし目撃者の証言によると容疑者は今回も霊界に逃亡した模様。可視化がなされた霊界は犯罪逃亡者たちの潜伏先の温床になっている」

 椎奈がスマホ📱📱📱📱の文面を真剣に読み上げた。

「霊界は不可侵の場所であり、立ち入らざるべき領域、ゆえにナニビトも干渉するべからず、か」

凛が受け答えるようにそう言葉を連ねた。

「霊界に逃げ込んだんじゃ、辛い🥵🥵🥵わね。警察👮👮‍♀️👮👮‍♀️もまったく手🖐️🖐️が出せないでしょうからね」

椎奈が警官👮👮‍♀️👮👮‍♀️に同情するように、そう述べた。

「河村黄禍は誰でしょうね」

凛が鼻歌まじりにそう言った。

「そうそう。河村黄禍、河村黄禍。すっかり忘れてた」

二人が目👀👀👀👀を見合わせて笑った。



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