作者によるキャラクター所感①
●金津由烏京(かねつゆ・うきょう)
退魔の名門士族、金津由家の嫡男。日ノ本帝国陸軍退魔科所属武官。20.4才くらい。
十才の時、生け贄に捧げられた母親の遺言である「人々を救う」が行動原理となっている。
武術・退魔術ともに他の追随を許さない。黒髪、日本刀、無愛想クール、微マザコン等々、作者の癖が詰め込まれた最強で無敵の主人公。
戦闘以外だと、32話で科人を呼び捨てにしかけたり雄鷹を父上呼びしかけたりと危ういところもある。
「刀を抜いたら負けない」と自分で言ってる通りに最強なので、とにかくバトルに持ち込めれば絶対にオチがつくという安心感があった。プロット作成における大黒柱。
ちなみに、けん玉が趣味。
●玉鞠兎木子(たまり・ときこ)
平民出身。電力業界で成り上がった名家、玉鞠家の娘。16.8才くらい。
知略キャラなので、賢く論理的に描写するためにアイデア力の限界を要求してくる作者の仇敵。
黒髪で清楚な大和撫子。つつましく男性の三歩後ろに下がって暗躍するのが似合う系ヒロインだが、本編では糖度を上げてることの方が多い気がする八重歯っ娘。家柄と出世だけが目当てみたいな風を装っておいて、ざまはない。
初期案ではもっと完璧で究極の悪女っぽいイメージだったが、世界観のすり合わせや思いつきの属性追加などにより、本編のような形に落ち着いた。おかげでイチャコラが増えたが、いただいたレビューや感想コメントを見る限りは吉と出たのではないかと思う。
ちなみに姉が一人いる模様。
●相良恋太郎(さがら・れんたろう)
23.7才くらい。陸軍退魔科所属武官。武官だけど非戦闘系キャラ。
烏京の先輩にして朋友。権力者とのパイプがあることで、辛うじて兎木子に存在を食われずに済んでいる、赤毛のプレイボーイ系ハーフイケメン。
こういう飄々と笑みを崩さない裏のありそな男性キャラも大好き。
階級は中尉と年の割に高めだが、烏京が以前に大手柄を立てた際のおこぼれだったりする。
プロット迷走期、ラブコメの流行に乗っかって「成人向けNTR作品のチャラ男に転生しちゃったけど真っ当に親友ポジとして生きていく」系主人公にしようか本気で悩んだが、それは方向転換ではなく現実逃避だと考え直した。
●お鶴(おつう)
ちっちゃいお婆さま。130cmくらい。
主に兎木子の付き添いや、実家追放後の家事全般を担当。詳しい事情は知らないけど深くは聞かずに支えてくれる良き脇役。
あんまり生活力のなさそうなクセに二人暮らししようとしていた主人公夫妻のもとに転がり込んだ、縁の下の力持ち。彼女がいなければ新婚生活は破綻してたかもしれない、と今になって思う。
いい動きをする場面があったり、烏京が付き添い役として信頼していることからただ者ではないと思われるが、それはまた別の物語。
若い頃はそれなりにやんちゃだった模様。
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