再びルヴェーラ達と

 バルアに乗ってセレディア王国の南部のアルスト伯領内に入りディオンとソフィアの城へと着いたルシアスはマナの状態をソフィアに見てもらっていた。


 「ルシアス、ごめんなさい私にも原因はわからない。」


 ソフィアなら何かしらの助言をくれると思っていたルシアスは気落ちしたがソフィアは話を続けた。


 「魔法使いの里にいる老師達なら何かわかるかもしれない。」


 「その魔法使い達の里の場所は何処に?」


 「この国の西にある森の深くにあるんだけどあの森は魔物達が多く住んでいるの。」


 「ありがとうございます。俺、その森に行ってきます!」


 「1人で?」

 

 「ルヴェーラ達と合流します!」


 「それなら地図を渡すね。それから魔法使いの里への道には結界が貼られていからその結界をとく魔法を地図にもしるしておくね。ルヴェーラ君なら読めばわかるとおもう。」


 「ありがとうございました!ソフィアさん」


 居城を出て城下町のそとまでルシアスはマナを抱きかかえて再びバルアの背に乗ってラーナドゥール王国の王都へと向かった。


 数時間飛んでラーナドゥール王国の王都に着くとマナをバルアの背に乗せたままルシアスは王宮へと急いだ。


 門番に通してもらい城の衛兵達に謁見の間まで来ると玉座に座ったエディとその脇にカートが居た、エディ達はルヴェーラ達からマナの状態を聞いていた。


 「ルシアス、マナ殿の状態は?」


 「まだ目を覚ましていません。魔法使いの里にいる魔法使い達なら何か分かるかもしれないとアルスト伯爵夫人に助言されました。ルヴェーラ達と魔法使いの里に行こうと思っています。」


 「分かりました。ルシアス、ルヴェーラ殿達はエマール王国での出来事を私に報告した後、公都の貴方の城へと戻りました。セレディア西の森は危険であると聞きます。気をつけて。」


 「はい、陛下。ありがとうございます。」


 王都を出てバルアに乗り次は公都へととんで行った。

 再び公都へと戻ったルシアスは、マナをバルアに頼んで城へと戻り謁見の間の玉座まで向かった。

 

 謁見の間に来るとルヴェーラがルシアスを待っていた。


 「ルシアス!戻ったんですね!マナは?」


 「まだ目を覚まさないんだ、ソフィアさんは魔法使いの里の人達なら何か分かるかもしれないと言ってた。」


 「魔法使い達の里にいくのですね」


 「ああ、マナを目覚めさすためなら俺はどんな危険な場所でもいく。ルヴェーラ、一緒にきてくれるか?」


 「そんなこと聞く必要はないですよルシアス。アルマもいますしラルフとベアトリス副団長にも来て貰いましょう。」


 「ありがとう、ルヴェーラ」


 そしてルシアス達5人は眠ったままのマナを連れてセレディア王国にある森へと向かっていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る